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英雄譚の傍らで
日時: 2014/07/27 12:28:49
名前: OranGM 

【参加者一覧】
パル・メゾン@パタパタさん
技能:シャーマン2
http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=524

オート・メララ@オートさん
技能:ソサラ3、セージ3、プリ1、シーフ1、バード1
http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=446

ジュリア@ジュリエットさん
シャーマン4、ソーサラー5、セージ4
http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=217

エレアノール@ニカさん
ファイター4、レンジャー3、バード2、プリースト(ファリス)1、セージ1、ファーマー3
http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=445

ウード@サイゾウさん
バード3、ファイター3、プリースト(ヴェーナー)3、レンジャー1、セージ1
http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=448
メンテ

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未来の光へ ( No.23 )
日時: 2014/08/18 00:07:14
名前: エレアノール 
参照: http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=445

「皆!出口まで走るんだ!いそげ!」


「う、うん!」


何がどうなるかわからないけど、
ここにいたら危ないってことは分かる!


『まやかしの分際で歯向かうとは…
 これも聖遺物の意思か?』


「否。
 此れは私の心、私の意思。
 故に私はここにいる」


ク・ラタティさんと王の力がぶつかり合って、
すごい音が響く。

 
「歌を唄った時、久方ぶりに生を感じた。
 自分がここに居ると実感できた。
 礼を言う」


ク・ラタティさんには自分が何なのかなんて関係ない。
わたしにとってもあの装置が作った存在だって関係ない。


「さあ走れ!
 光の未来へ!」


「ありがとう!」


走りながら、お礼を言ったけど、
それが聞こえてたかどうかわからなかった。


わたし達が扉から出たとたんに、扉は重い音を立てて閉じた。



『…それで僕を出し抜いたつもりかい?』


扉の向こうからかすかに王の声が聞こえてきた。


『僕と聖遺物をここに閉じ込めた所で何も変わりはしない。
 何百年後、否、何十年の内に封印は解かれるだろう』


『君達は皆哀れな役者だ。
 運命からは逃れられはしない、誰一人』


『はははははは…』

王は笑っていた。
まるで自分の事を笑っているような、わたし達のことを笑っているような、
それとも別の何かを笑っているような、不思議な笑い声だった。


その声も段々小さくなって、しばらくしたら何も聞こえなくなった。



―――――――――――――
―PL―

ちょっとだけ描写!
メンテ
現実? ( No.24 )
日時: 2014/08/18 18:30:43
名前: ジュリア 
参照: http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=217

『王』が語った昔話も、今目前で起きた出来事も、まるで現実味がなかった。


「みんな、無事…?」


遅れてやってきた英雄達に、事の顛末を話すオート。
彼等の顔にすぐ理解の色が現れたのはさすがだった。


***


ジュリ@PL;


わあー、なんか凄いことになったー!

【2014/08/18 18:31:51 投稿者修正】
メンテ
歌を聴かせて ( No.25 )
日時: 2014/08/18 21:37:16
名前: パル 

 オートの説明の後、英雄たちは遺跡の扉を見つめる。

 やがて、皆を代表するようにゼメキスが口を開く。


「・・・スワローテイル。

頼みがある。」

「なんでしょう?」

 ウードとエレアノールを見た後、オートが尋ねる。
 




「ワシ等と村のため、歌を、歌ってくれんか?



・・・聞いたとは思う。ワシ等はすでにこの世の者ではない。

 長い、長い戦いじゃった。


 真の英雄を待ち望む、希望のない終りなき戦い。



 ・・・じゃが、装置も止まった。


 もう、ワシ等の役目も終りじゃ。」


 扉を見つめ、その表情は穏やかだ。


「・・・安心するがよい。

不死王も一緒じゃ。」


 意味を捉えかねた俺たちにゼメキスは言葉を続ける。


「ジュリアよ。あの結婚式の時、不死王はお菓子を『うまい』と言った。




・・・アンデットにお菓子を食べてうまいと思う感情は存在しない。

ただ、より生ある人に近い存在ならば、あるいは。


つまりのう、かの不死王も長き時の中、我らと同じだったんじゃないか。

ワシはそう思うんじゃ。


深い深い絶望という不運に見舞われた救われぬ魂。


もう良いじゃろう?


安らかな救済を求めても、のぉう?皆の衆。」


 ゼメキスは振り返る。

 村の人たちは笑顔を見せる。

 義姉さんも。

 ずっと苦しかっただろうに。


「どんな絶望の中であろうとワシ等は精一杯生きた。


だからこそ、笑って逝こうと思う。」



 頼めるかのぉう?

 
 
メンテ
光と闇の果てしない ( No.26 )
日時: 2014/08/19 00:32:32
名前: オート・メララ 
参照: http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=446

「終わりだ」


あふれる魔力を輝かせながら、王は両手の爪で騎士を捕らえる。
あれは古代語魔術の奥義の一つ、『分解消滅』か。


「いいや」


足元からきらめくマナと分解されながら、しかし騎士は剣を振るう。
太陽の輝きを放つ剣が王を刺し貫き、不浄を焼く激しい火花が散る。
王もまた煙を上げ、徐々に実体を失っていく。


「これから始まるのだ」


「ふっ、同じく消え行くものが何を言う」


「消えぬ」


「なに?」


「我は希望。
 闇に抗う者あるかぎり、私の意思は滅びぬ」


「ならば僕もまた不滅さ。
 いずれ故郷の土の上で、我が靄は存在を取り戻す」


「その時は、再び太陽の杖を携える者が立ち上がる」


「ふっ、ふふ。





 それもまた、面白い…」


運命の機織る神の残した遺物を、封印の扉が閉じ込める。
扉の隙間から覗く王と騎士は互いを消し去らんと戦いつつ、
しかし互いの復活と再会を約束しもするのだった。


果たして未来がどうなるのか。
私は未だ答えを持たない。


────────────────────────────────


..
...
....


────────────────────────────────


装置が停止した今、遺物に捕らわれていた人々の半魂は解き放たれんとしていた。
王が、騎士が、その姿を消したように彼らもまた帰る時が来たのだろう。


「ウード、エル、やろう」


別れの歌を望む英雄たちに応えたくて、私は杖を置き風琴を取った。
騎士を追い、騎士を待ち、長く永く戦い続けた彼らに、何かを報いたくて。


「じゃあいいか?
 3、2、1…」


これは一時の別れ。
人の意思と魂がある限り、我等はいつか再び会える。
その時は、きっと楽しい時間を…


────────────────────────────────
-PLスキュラ-
パルとジュリアも歌いませんか!|д゜)チラッ|д゜)チラッ

【2014/08/19 00:41:01 投稿者修正】
メンテ
誰かが君を愛してる ( No.27 )
日時: 2014/08/21 23:36:37
名前: ウード 
参照: http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=448

「じゃあいいか?
 3、2、1…」


「待った」


どこか現実味を欠いた出来事の連続だったけど、それらはけして幻じゃない。
それを証明するために、ひとつの物体を懐から出す。


「それは!」


どさくさにまぎれて失敬しておいた、命なきものの王のマイク。
それを適当な棒につけて立てる。


「さ、みんな一緒に!
 遠慮なんかするんじゃない!」


強引にパルやジュリア、雲の上の存在だったはずの英雄たちをマイクのそばにひきよせる。

-----

ひとりの人物が歩いている。
黒い影、否、黒い甲冑を纏った人物だ。

『…誰かが君を愛してる……』

甲冑と同色の兜を被っているので表情はわからない。
その人物が歩いていく。

『…誰かが君を信じてる……』

単独だった歩みに、ひとり、またひとりと加わっていく。
彼等はどこへ向かうのか?

『…誰かが君を求めてる……』

きっと、分かたれた魂のもとに還るんだ。
きっと。

『…どこかで どこかで…………』

-----
PL:
エンディングテーマ。

うたうのも手拍子するのも踊るのもよいでしょう!

【2014/08/22 00:00:11 投稿者修正】
メンテ
静かな風 ( No.28 )
日時: 2014/08/24 02:09:47
名前: エレアノール 
参照: http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=445


「長い、長い、旅じゃった…」


「もしも、わしらの半身と出会うことが会ったら、
 その時は微笑んで手を振ってやってくれ」


英雄さん達は歩き始めた。
皆、同じ方向に向かってる。

ふたつに分けられた魂のその片方は、
何度も何度も引き裂かれながら、奇跡を待ってた。ずっとずっと。
もう片方の魂を守るために。

今、その役目が終わったんだね。

ゼメキスさんもアンブローシアさんもスーリオンさんも、パルのお姉さんも。
村の人達も精一杯生きて、戦ってた。


これは幻なんかじゃない。
皆、本当にそこにいたんだ。


============================
―PL―

最近暑い日が続きますが皆様お元気ですかー。
私はちょっとバテ気味です。
水分と塩分はしっかり摂りましょうね!(関係ない

という訳で間が開いてしまいましたすみません!
メンテ
旅立ち ( No.29 )
日時: 2014/08/24 08:23:28
名前: ジュリア 
参照: http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=217

『スワローテイル』の奏でる音楽に身を委ねる。
最初は手拍子もしていたのだが、途中から忘れてしまうくらい、心地よい音楽だった。


「ああ、旅立ちの時だ…。」


『彼等』はようやく安息の地へ向かうことができるのだ。


振り向いた、アンブローシアと目が合った。
手を振るとはにかんだように笑い、手を振り返してくれた。


「彼等も、精一杯生きていたのだな…。」
メンテ
それが夢だとしても ( No.30 )
日時: 2014/08/24 20:13:54
名前: パル  < >

 そこは何もない空間。

 遠くでウードたちの歌が聞こえる。

(ああ、これ、夢だな。)

 どこか冷静な頭でそう思い、空間を何気なく見わたす。


 義姉さんがいた。


 エルフの村にいた時のようにいたずらっ子のような笑顔で。

「ありがとね、私の半身の願い叶えてくれて。」

 にひひと義姉さんは笑う。

 エルフの村に50歳上の冒険者になった兄が連れてきたお嫁さん。

 その日から俺には兄の他に”姉”が出来た。。

 彼女から外の世界のことをたくさん聞いた。

 
 彼女が死んでほどなくして、俺はエルフの村を出た。
 義姉さんのいたずらっ子のような笑い方を真似して、彼女の見た世界を見たいと思った。


 
 ふと、義姉さんの後ろを見やると、ゼメキス、アンブローシア、スーリオン、村長や村人たち、もう一人の”ダークエルフ”姿の義姉さん、はてはク・ラタティに不死王まで・・・それぞれに酒の杯を掲げている。

 皆、笑いながら酒盛りしている。


「ははは・・・、夢だからなんでもアリだな。」

 俺の呟きに義姉さんが笑顔を深め、

「本当に夢かな?」

 といってニヒヒと笑う。


「え?」と俺の戸惑いに義姉さんは答えず、可笑しそうに笑う。


「ガッハッハッハ!パルではないか!

見よ!不死王までこっちに来てしまってるではないか!

こうなれば、皆で酒盛りでもして今までの分を取り戻して楽しもうと話してたところじゃ!」

「そうそう、あ、でもあんたはまだこっちに来れないからね?

坊やは寿命が尽きていい男になってたら混ぜてあげるからね。」
 アンブローシアが妖艶に笑う。


 あの時、喧嘩していたグレッタとマリーナも寄り添うようにしながらこちらを笑顔で見ている。

 お付の神官の若者も穏やかに杯を掲げている。


「色々、あったけど、ね。

俺たちは精一杯生きた。

だから、今は笑っていられる。」

 スーリオンもその風のような微笑を浮かべる。


『だが、ク・ラタティとはいずれ決着をつける。

・・・あの時の歌は僕の勝ちだったがね。』

「歌は我の方が上手い。

決着を付けるのは望むところだ、いつでも来い。」

 そう言ってク・ラタティと不死王が笑い合う。


 
 それはとても不思議な光景だった。


「・・・と、そろそろパル起きちゃうね。

せっかくだし、なにかお土産は、と・・・。」

『僕は呪いしか渡せないよ!』

 不死王からの土産はぜひ遠慮したい。

「これでいいや!」

 義姉さんが剣を手渡してくれた。


 なぜだろう、俺の都合のいい夢のせいかそれが剣だとは分かるのに、どんな剣なのかは分からない。


 意識が遠のくような感覚。


 目が覚めるんだ。



「・・・パ、ル。 
たの・か・・。

そ・まま・。」


「何!義姉さん!」


「そのままのパルでいて。」


 精一杯笑って。


 誰かが君を待っているから。





 そして、光が溢れた。






「おめえさんがたぁ〜こんなところでなーんでねっころんでるんだぁ!?」


 気づくと畑の真ん中で5人でねっころがっていた。



 起き上がりきょろきょろと見わたす。


 少しずつ風景は違うが、先程までいた村と同じ風景。


「この村は滅びたのでは?」

 皆の心を代弁するようにオートがそう漏らす。

「はぁあ??

なんにお縁起でもないこと言ってるだべか!?


このク・ラタティ村は今も昔も健在だべさぁ!!」




 あれから俺たちは村にある唯一の酒場で食事をとっていた。

 なんとも狐につままれたような気分で。

 酒場の主人に20年前の危機に聞くと、多少はそんなこともあったと聞く。

 酒場の主人はその後に村に住み込んだらしく詳しいことは知らないようだった。


 あれは夢だったのだろうか?

 そんなことを話しながら。


 酒場は日暮れ近くなってきたせいか、少しの賑わいを見せ始めていた。

 この日はたまたま旅の吟遊詩人が逗留していた。
 
 なんでも昔、村にいた最近、売り出し中の今日でちょうど20を迎えた吟遊詩人らしい。


 彼は酒場の客の一人のリクエストに応えるべく、その客と話しているのが聞こえる。

『英雄の話が聞きたいって?
良いよ。どんなのが良いかな。

お姫様を悪い竜から助け出した英雄。
それとも、海を制した英雄。
あぁ、古代の遺跡から魔法の剣を持って帰ってきた英雄もいるね。

―――そう、どれも聞いた事があるんだ。


じゃあ、こんなのはどうかな。
英雄が、まだまだ未熟だった頃のお話。

きっと気に入ると思うよ。だから、ほら。座って?』



 
 そして歌い出す。



 その詩は・・・






PL:

 出演

 【伝説の存在】

 ノーライフキング:不死王

 邪悪を討つもの:黒騎士ク・ラタティ

 【英雄たち】

 『封印を解く』スーリオン

  魔女アンブローシア

 『導き手』ゼメキス

 高司祭マリーナ

 ベテラン冒険者グレッタ

 マリーナのお付きの神官

 リリス(ローブ姿のダークエルフ)


 【村人たち】(20年前?)

 レイダ村長

 宿屋の主人

 妊婦のキリカ(名前のみ)

 
 【村人たち】(現代?)

 『すべてを説明する者』村人A

 酒場の主人

 酔っぱらい

 旅の詩人(20歳)


【PC】
 エレアノール
 
 ウード

 オート

 ジュリア

 パル


 エンディングテーマ
 『誰かが君を愛してる』
 作詞・作曲 ウード
 演奏 スワローテイルと愉快な仲間たち




 【原作】
 『スワローテイルとエルフの花嫁』






 【スペシャルサンクス】

  柑橘GM





                  fin


 


【2014/08/24 20:18:10 投稿者修正】
メンテ
夏の影の匂い、風と水と土 ( No.31 )
日時: 2014/08/24 21:46:14
名前: オート・メララ 
参照: http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=446

おお花嫁よ、黒き肌もつ森の闇の精よ。
汝、光輝の神の下僕と結ばれんというか?


王よ、我が伴侶は色も血も、頂く神の違いも飲み込み、私の全てを愛したのです。
これに応えぬ女などありましょうや?


森の闇の精が人間と結ばれるとは、我が不死なる生をしても稀なる事。
よかろう花嫁よ、汝を我が寵姫とする。
かつてそうまでして汝を娶ろうとした男のあったことの、その証として。


否。
王よ、すでに真の愛を得た私の心を溶かすには、貴方の手は冷たすぎる。
私は私がただ一人、愛した人の後を追いましょう。


不遜なるぞ花嫁よ。ならば我は汝の証を消し去らん。
汝はこれより、地にはびこるつまらぬ人間の一つに過ぎぬなり。




…かくて花嫁は人となり、黒き森の精が人と結ばれる物語は失われた。
呪いを受けながら一人生き延び、一夜にして寡婦となった彼女の心を、
再び溶かす者が居たという物語は、また別の機会に…


────────────────────────────────


「その詩は」


村の酒場の夜。
パル・メゾンを深酒に付きあわせていた私は、
『締めに何か静かな詩を』と吟遊詩人の男に頼み、その詩を聞いた。


「その詩は、詩人殿のオリジナルかね」


詩人殿は若い男だった。
ウードよりも一つ二つ下といったところか。


「いや、この歌は」


酒によった頭で、ぼんやりと思い返す。
そういえばあの宴の席で、王の与えたドレスから覗く花嫁の肌の色は…


「お袋から教わった物語なんだ」


我々が村で過ごした数日は、古いラーダの教えでは天に昇った死者達が、
僅かな時間を家族とともに過ごすため、流星となって里帰りする期間であるとされた。
そしてそれは、多くの旅人や街の人々が懐かしき故郷に帰るための期間でもあった。


「じゃあ、今日の詩はこれで」


いそいそと楽器をしまうと、そういって詩人殿は村唯一の酒場兼宿屋を後にした。
彼の行手には、遅くまで明かりを灯し、誰かの帰りを待つ家があった。


夜空を星が流れる。
それは誰がどこに帰還する物語なのか…


────────────────────────────────
-PLスキュラ-
なつやすみのふしぎたいけん、おしまい!

【2014/08/24 21:48:07 投稿者修正】
メンテ
英雄再び? ( No.32 )
日時: 2014/08/26 13:45:39
名前: ジュリア 
参照: http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=217

酒場の女主人を口説き落とし、厨房を自由にさせてもらう許可を得た私は、夏野菜のキッシュを焼きながら、吟遊詩人の歌に耳を傾けていた。


「じゃあ、今日の詩はこれで」


いそいそと、帰り支度をする詩人。


そして、パル、オートに切り分けたキッシュを出す。


「繋がっているのだな。」


我々の経験した、物語のような出来事。
決して夢ではなかったと、人々の言葉の端々が語る。


その時、


「こらー!スーリオン!アンブローシア!ゼメキス!」


驚き、振り向くと『ぼすっ』っという感じに飛び込んできた3つの影。
見ると幼いながらもあの英雄達の面影を宿した子供が3人。


「まさか…。」


生まれ変わり?
そんな突飛なことまであり得るのではないかと思わせた経験。


「君達、その名は…?」


「ああ、ごめんなさい。
 まったく悪ガキで手がかかるわ。」


母親らしき女性が現れたので、思い切って名前のことを聞いてみる。


「名前?別に珍しい名前じゃないわ。
 この辺りに伝わる英雄の名で、武勇伝にあやかって、それをいただくのよ。」


「あー!キッシュだー!」
「良い匂いー!美味しそー!」
「食べたーい!食べるー!」


3人組が口々に言いたいことを言う。


「こ、こら!」


母親が恥ずかしそうに叱りつけるも、子供たちの『食べる』の合唱はおさまらなかった。


「ふふふ、少し待てるな?」


私は3人の頭を撫でて厨房からキッシュを4切れ運んできた。


「すみません。」


「いやいや、はい、貴女も。」


「え?まあまあ、ありがとうございます!」


子供たちもキッシュを口にしてるときは大人しくなる。


「ほら、じゃあお部屋に帰りますよ!
 ありがとうございました。」


と、母親。


「ばいばい、みんな。」


と、私。


そして2階へと4人の影が消える寸前―――


「ばいばい、ジュリア。」


「―――え?」


母親とはまた違う、妙に大人びた女性の声で名を呼ばれた気がしたのは、聞き間違いだったのか―――


***


ジュリ@PL;


リアルバードの次に日記アップするのやだなー


【2014/08/26 13:56:59 投稿者修正】
メンテ

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