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記事No : 12123
タイトル 怠惰と惰眠の妖精
投稿日: 2018/11/09(Fri) 14:06:52
投稿者リュシート


「やっぱりここか、アース」

 アースがいない間。
 たまにはここに来ていたけど、やがて、ここでだれかと出くわすこともみるみる減ってゆき。
 いまじゃ、この小屋の存在を知ってる者もほとんどいない。
 ……でもこうして、四ツ葉のうちの双葉がまたここに集うのは、喜ばしいことじゃないか。

 のんびりと歩み寄って、木の根元に座り込む。

「ああ、別に用があるわけじゃない、ただの散歩。
 稽古の邪魔はしないから気にしないでどうぞ」

 たとえば、この王都で、アース見なかった?って冒険者連中に聞いたとする。
 ミノ亭の裏で桶でなんかしてたとか、いつもの川っぺりで走ったとか、森で薪割りしてたとか、そりゃもういろんなのが出てくる。
 ……ほんとに、ほんの一呼吸ですら、無駄にしないやつなんだ。ぼけっと寝そべってるところなんて、いっぺんも見たことがない。

 ……一方おれの方は、こんな風にふらっと現れて、そばにぼけっと座り込んで、なにをするでもなくそれをながめてようってわけだけれども。

 
「……………手持ち無沙汰で、ヒマなんだ……」

 聞かれてないけどつぶやく。

 ほら。ないから。楽器が。
 いままでは、あれさえ持って、適当につまびいてれば、あちこちでありがたがってもらえてたのに。
 ここにいるのは、あのファビュラスでマーベラスな詩人じゃあない、ただの野良エルフってわけ。

「いや、ヒマどころかさ。
 あの日の出来事、──あの彼女のことを、
 夢みたいに、思い浮かべたり想像してるだけでね、時間なんかあっという間さ。
 はたからは、ぼけっと宙を見てるだけで1日過ごしてるように見えるんだろうけど」

 それは、ほんとう。

「……まあ、だから、おれはおれで、ここで忙しくやってるから。
 気にしないで、アースはそっちで好きなだけ稽古でもしててくれ」


 ああ、天気いいね。
 木陰で寝そべるのにうってつけの秋の日。


──────────────────────────────────────────
ロビン@PL:
レベルアップ、おめでとうございます!
この野良エルフ、たぶんこのまま居眠りすると思います(笑)


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