オランの日常 ソードワールド日常掲示板
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記事No : 12031
タイトル メイ・プリンセス
投稿日: 2018/06/01(Fri) 15:12:38
投稿者デュドネ

久しぶりの王都。
森にこもっていると時の流れがゆったりとし過ぎていて、自分がエルフであることを思い知っていたものだが、王都に来れば、自分が冒険者であることを思い出す。
ここは、時の流れが速い。


期せずして呪いによって生えた狼の耳を隠すため、陽気の下、フードをかぶり、にぎやかな祭りの中を歩く。
可憐に着飾る五月の王女たちを眺めていると、一人の少女を思い出す。
私を街へ導いてくれた、今は亡きロレッタを。
あれからいくつの春が過ぎただろうか。


少しばかりの感傷に浸っていると、ふと看板に目が留まる。
いつものワイン売りだ。


「これは美しいな」


薔薇の花びらで価値が10倍になるというのもなかなかの値付けだが、お祭り価格というわけだ。
私も人間の価値観にはだいぶ染まった自負がある。


「一杯いただこう。
 ・・・良い香りだ」


花びらの浮いたグラスをくゆらすと、透き通った薔薇色の液体が揺れ、薔薇色の陽の光が石畳にも揺れる。
乙なものだ。


カウンターで喉を湿らせていると、一人の少年―――いや、少女か?―――が、ワインを注文した。
次はどこに行こうかと視線を泳がせている。
半妖精の、おそらく同業、冒険者だろう。
彼は目的が定まったのか、グラスの中身を一気に流し込んだ。


「良い旅を」


足音を立てない独特の動き。
その背に向けてグラスを掲げ、私はまたひと口、喉を湿らせた。



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PLより:
ノイさんに絡もうかと思ったけど隙が見つけられず(笑)、とりあえず目撃しておくだけにしました。
たいまんと申します、最近滞り気味ですが無印住民です、どうぞよろしくお願いしま〜す。


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