オランの日常 ソードワールド日常掲示板
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記事No : 11919
タイトル I wanna be somebody like you
投稿日: 2017/08/10(Thu) 01:18:53
投稿者サル

対岸へ目を向ければ、太陽は高台にそびえる城の向こうへと隠れつつある。
しかし、これは城の大きさゆえで、日暮れにはまだ少し時間があるだろう。

その向こうには、三本の尖塔がそそりたっているのが見える。
あれが話に聞く魔術師ギルドの三角塔だろうか。
どうやって石を積んだのか、なぜ、あの形で崩れないのか不思議に思う。


ここオランは、賢者と冒険者の国と呼ばれ、冒険者の店も多いという。
宿屋をあたっていけば、そのうち冒険者の店に行き当たるかもしれないが、
どういう店を拠点に選べばいいのか、経験のない自分にはよくわからない。

すると、それを見越したように声をかけてくれる人が─。

>「冒険者志望かい?」


不意にかけられた声に、はっとして振り返る。

身なりなどから、街で暮らす人間ではないとわかってしまうものなのだろうか、森を出てからここまで、好奇の目を向けられることも少なくなかった。
しかし、人目につく分、こうして親切に声をかけてくれる人も増えるもので、独行の身としては本当にありがたかった。


>「店を探しているなら、ここから道沿いに南へ行ったところにある
> 【角なしミノタウロス】亭がお勧めだ。
> 常闇通りから距離が空いてるから、後ろ暗い仕事にゃ縁が遠いし。
> 古代の遺跡へ依頼抜きでガンガン潜ろうって風潮もないから、新人の死亡率も低い。
> 店主のジョージ氏も、あれでやり手だから悪質な依頼を掴まされる心配もあんまりない。」

「えっと、どうもありがとう。
 ちょうど冒険者の店を探していたところで…、
 あっ、俺はサルっていいます。」


声をかけてくれたのは、張り紙をしていた男性で、
その羊皮紙にも、角なしミノタウロス亭の文字が書かれている。
話から察するに、この人は店に出入りする冒険者なのだろう。

人出の多い中、一人の人間を目に留めて、冒険者志望と見抜く洞察力。
本物の冒険者はやはり凄い。

自分もこの人のように、冒険者として洞察力を身につけ、何気ない親切ができる人間になりたいと思う。

「この道沿いを南か…、
 詳しい話をありがとう、行ってみます!」


話を聞けたおかげで、自身の冒険者としての方向性も見えてきた気がする。

遺跡には興味があるけれど、財宝目当てに無理な探索をしたいとは思わない。
それよりも、人の役に立てる依頼の方がやりがいを感じられそうだ。

常闇通りというのはよくわからないが、暗黒街とかいうやつだろうか?
いずれは、そういう面にも向き合っていかなければならないと思うが、
後ろ暗い仕事には手を染めないでいよう。



大通りを南へ少し向かうと、左手に斧と角を意匠化した看板が目に入った。

「あった、ここだ。
 角なしミノタウロス亭。」

夜の仕込みをしているのか、中からは良い匂いが漂ってくる。
客の気配もしており、店は開いているようだ。

大きく一呼吸してから、扉に手をかけ、店の中へと一歩踏み出す。
ここから冒険者人生の始まりだ!


──────────────────────────────

悪根さん、ミノ亭への誘導、ありがとうございます!
キャパシティが話題になるほど賑わっていたミノ亭ですが、
最近は新人が不足していたんですね!><

【 投稿者修正】


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