記事No | : 11807 |
タイトル | : 嵐が目の前を通り過ぎる瞬間 |
投稿日 | : 2016/11/01(Tue) 00:10:59 |
投稿者 | : ゾエ |
ミノ亭へお仕事の失敗の報告をして、たっぷりと頭を下げてきて。
しかし不思議と、この一連の経験は悪いことばかりではないと思っていました。
自分に出来て、他の人には出来ない事。
自分に出来なくて、他の人には出来る事。
それぞれあるものでして、人は支えあい、補い合いながら生きているもの、と実感したりもしました。
常に成功ばかりするものではない。時には変えられない運命もある。
それでも努力を続けることの大切さも、ちょっとは学んだつもりです。
「シルキーさん、無事であって欲しいですねえ…」
陽のほぼ落ちた頃、大路を港町と向かう。広場に炊かれた聖なる炎に照らされつつ、本音がつい、ぽつりと出てしまう。
(私ちゃん、漏れてる、漏れてる。感情に振り回されるのは良くないわよ?)
いいじゃないですか、これくらいの感傷。私だって行者とはいえ、また人の身でもあるんですよ。
(ま、それはそうだけど、まっ先にすべきは懺悔文じゃないかしら…はぁ)
夜の海風にあたりながら少し坐ろうと、さらに歩く。道中、市場通りを抜けていくとなにやら興味深い品物が。
(ふむふむ?へえ、これ、かなりしっかりと作られた携帯容器なのね。こちらはエチケットセットかあ)
危なっかしい瓶を持ち歩かなくても、消毒用のお酒を大量に持ち歩けるのは便利そうですね。
このエチケットセットも便利そう。神殿ではいつも身体を清めていますが、野外ではなかなか手入れする道具に事欠くものです。
しかし何やら、日没で皆様店仕舞いしてしまう模様。悩んでる時間はありません。即決で。
「すみません、んーっと、この酒樽と、エチケットセットと、あとは───」
と言いかけた時、ものすごい勢いでエルフの男性がお店へやってきて、
>「店主!この背負い袋とタルくれ!
>ついでに酒も入れてくれ!できるだけ保存きくやつ!ブランデーとか好きだ!
「あ、その、お急ぎですか?お先に、ど、どうぞー?」
私は珍しく気圧されてしまい、ぽかーんとしながらもとりあえず会計をお先に譲ることに。
んで、その男性は急いでお会計を済ませると、風と共に去ってしまった…なんともはや。
その後、今日買った他の商品も含めて全て後日受け取りの約束で、酒樽を保持するための背負い袋の加工もお願いして、引き続き海辺へと歩いて行くのでした。
(…森妖精、あのイケてる見目であの勢い。あんなに面白い方、これは同業者に違いないわね)
ええ、ちょっと興味ありますね。どんな方でしょうねえ…?
---お買い物
・携帯酒樽(精霊祭特別仕様):70ガメル
・背負い袋にベルトを追加するサービス:20
・使いきり水浴びセット(1回分):15ガメル + 詰め替え5回分 20ガメル
・エチケットセット:20ガメル
合計:145ガメル
---PLより
セッション失敗記念()
それでもプラス思考に生きる意思を見せつつ散財です。
パタパタさん、初めまして!脇からちょくちょく素敵なロールプレイを拝見しております。
この駆け抜けるようなキャラが好きです(自PCは結構振り回されそうですがっ)今後PC同志どこかでお会い出来ましたら!
【 投稿者修正】