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記事No : 11797
タイトル 聖火に焚べる
投稿日: 2016/10/09(Sun) 16:01:15
投稿者クロムウェル

精霊祭の日。

宿に居た私は、通りから聞こえてくる声に誘われて外に出た。
見れば仮装した子どもたちが家々のドアを叩き、
『イタズラかお菓子か』とかわいらしい脅迫をしてまわっている。

「…懐かしい」

もう随分昔だが、娘が仮装した姿を見せてくれたのを思い出す。
かぼちゃをくり抜いた仮面を作ろうとしてひどく苦戦したことも、
衣装を繕うのを手伝った妻の自慢げな顔も、ともに。

「…………」

精霊祭の日、街には祖先の霊が戻ってくるという。
私の妻と子も、今この王都に居るのだろうか。

「ふっ」

いや、そんな訳はない。
私達の故郷は王国の北辺、湖の國ミードだ。
二人が帰るならそこだろう。

私だけが一人、仇を追って王都に潜むのだ。


..
...
....


そのまま歩を進め、聖火の焚かれる広場までやってきた。
この火に自らの名を記した人形を投げ込むと、
一年の息災が約束されるのだという。

「すみません、人形を2つ。
 それとペンを」

だが私にとって厄は呼び込まねばならぬものだ。
あの蠍の剣士に出会うまでは…
なので人形には、妻と娘の名前を記した。

星界で待つ家族よ、安らかであれと。
故郷ミードに帰った妻子に、王都からも届けよと。

二人の名を書いた人形に、道すがら買ったリボンを結わう。
二人の好きだった色のそれを。

「………」

人形を投げ込む。
聖火に焼かれ、リボンが火の粉となって天に舞った。

空を見上げる。
そこには、なにもない。


─────────────────────────────
-PLスキュラ-
このリボン、ペット用品なんじゃ…(


購入
厄除け人形:1ガメル
リボン:1ガメル


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