オランの日常 ソードワールド日常掲示板
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記事No : 11761
タイトル 騎士の意気地
投稿日: 2016/09/03(Sat) 19:43:07
投稿者クロムウェル

>「参る」

(はじまる!)

まず盗賊が仕掛けた。
揺らめく光は芯を掴ませぬ男の立ち居だけではない、あれは魔剣か。
昔、主家の当主が一度だけ私に本物の魔剣を見せてくれたことがあったが、
その時と似た輝きが盗賊の剣には見えた気がした。

(市井の盗賊が、貴族の家宝のごとき剣を持つとは)

これが東国最大の都市、オランなのか。
改めて、自らが仕えていたものの巨大さ、懐の深さに気づく。

そしてエルフの剣士も負けてはいない。
盗賊のはなった一撃を回避しつつ、流れるように反撃する…
いや、『したようだ』と言うべきか。

臥せっていた2年間と、なによりも年齢が私の目を鈍らせ、
彼らの無拍子の剣技を、はっきりと認識することは出来なかった。

>「前よりは、楽しめるだろう?」
>「ああ、腕を上げたな」

互いを認め合い、しかし鋭さを保ったまま薄く笑う剣士たちは
まるで彼ら自身が一振りの剣であるかのようだった。

(ソレに比べて私は)

剣も失い、棒きれを求めて森に入った自分を省みる。
肉体も、技も目も、すっかりサビつき彼らに届かぬことが否応なく自覚された。
その悔しさか、あるいは嫉妬かによって奥歯が鳴る。

(強くなりたい)

妻子の仇を討つためだけでなく、一人の剣士としてそうありたいと。
私は拳を握りしめながら、そう願っていた。


..
...
....


だから、という訳ではないだろう。

>「何者だ」

エルフの剣士は左にも剣を抜きつつ私を誰何した。
表に出るか、裏に逃げるか、一瞬迷う…彼らの剣技に呑まれた私は
知らぬ間に『逃走』を自らの選択肢に加えていたのだった。

一度は騎士となった私のこんな惰弱を知れば、
師にあたる祖父はどれほど失望するだろうか。

あの時、蠍の剣士に敗れて私が失ったものは単に家族と血だけではなかったのだ。

>「・・・冒険者、同業か?
> どこかで見た気もするが」

>「たしか・・・クロムウェル、だったか」

「………いかにも」

ここで下がれば、私は再び蠍の剣士に負けたことになる。
茂みから立ち上がり、彼らの声に返事をする。

>「君も戦士のようだな。
> そんなところにいないで、出てきたまえ。
> 害を及ぼすつもりではないのだろう」

>「そうだな。
> せっかくの稽古を邪魔された代金を払ってもらうとするか。」

>見れば、彼は得物を佩いていなかった。
>ちょうど近くにあった手頃な枝を拾い、茂みへと放る。

放られた枝を拾う…手にとって驚いた。
手にしっくりと馴染むこの感触は、探していた樫の枝だ。
こんなところにあったとは。

>「流れの戦士の腕前、見せてくれないか?」

「盗み見の非礼をお詫びいたします。
 私はオットー・クロムウェルと申します、騎士崩れの男です」

樫の枝を握り、構える。

(これが今の私の剣だ)

叙勲の式典でそうしたように、指先までを意識して『剣』を握り、構える。

重心は低く、守りは硬く。
彼らの流麗な技とは程遠くとも、私は私の剣を見せるのだ。
二度と自らの誇りを失わぬために。

「ミードの騎士クロムウェル、参ります」

じりじりと間合いを詰め、力をためる。
そして…盗賊の男へと一気に飛びかかる!

「うおおっ!」

─────────────────────────────
-PLスキュラ-
釣られましたタコでございます。にゅるんにゅるん。
お相手いただけたことに感謝しつつ、シオンに斬りかかります。
回避ダイスも振っておきますので、身の程を知らせてやるもよし、
斬る価値もないと突き放すもよしですよ。


19:29:07 スキュラ@日常 シオンに攻撃 2d6+5 Dice:2D6[2,4]+5=11
19:29:13 スキュラ@日常 回避 2d6+3 Dice:2D6[6,3]+3=12


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