オランの日常 ソードワールド日常掲示板
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記事No : 10625
タイトル メインストリート/11:15 AM
投稿日: 2013/11/16(Sat) 23:08:00
投稿者ジャン

 一際強いオンショアが、砂を巻き上げて鳥たちを散らす。

追うように見上げた空は高く、すじ雲が幾重も棚引いていた。



 「そいつは、それが叶わないことを知っているヤツの歌さ。」



だから何度も、嘆願するように、叫ぶように、リフレインするんだ。


 「 大事なのは、そばにいる、ってことだけじゃない 」


そうだろう?そう思わなきゃ、僕たちはずっと生きて行くなんて、拷問だ。
耐え難い別れを幾度も繰り返すぐらいなら、100万回泣いて、そして死ぬさ。


「 試す必要はない。

それが千年分の一日だとしても、きっとオレの一生分に値するだろうよ。」



   その歌は、きっとレクイエムだ。



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「女モンどころか、オレなんかコドモサイズだからな、ろくなもんありゃしねえ!」


目抜き通りの両脇にひしめくブテックだの仕立て屋だの、丸っきり用無し揃いだぜ。
それよりもメシ屋の方が気になって仕方がねえや。この街のいい所はやっぱメシだ。
昼前ともなれば、こうしてそこらじゅうの準備中からプンプンええ臭いさせやがる。

「即席フードはどこの国もまあまあ食えないこたなかったけどな。
多少スパイスが利き過ぎで、味がバカになってるきらいはあったが、
何を食っても豆、マメ、まめづくしの仕打ちに比べたら、ずっと天国だった。
肉やら卵やらは風味でなんとなくもとの想像もついて気にならなかったが、
魚はバクチだったな。もとのカタチを知らない方が幸せな場合も多かった。
調味料の合う合わないはもう慣れるしかなかったが、発酵系の食い物はもう・・・」

うんぬんかんぬんとオランの味に飢えていたことを熱く語る。


「古着なあ…お前は小洒落ようもあんだろうが、ガキのお古なんかまっぴらだな。」

このセーターだって買った時はそりゃあ上等な…虫食い?

「違う違う、虫食いじゃない。刺された跡だ。こないだ酔っ払いに刺された。」

ああ…あぁ、そうだな。さすがに買い替えだな。みっともねえ。
石畳を行き交う人々を改めて見直せば、なるほどオータム・コレクションの装い。
ほぅ、あのコートなんか肩や襟元のエッジが立っててパリッとしてんなァ・・・

「じゃあさ、ついでにオレの服も買ってきてくれよ。
着れりゃどんなんでもいいけど、チクチクしないやつがいいな。」

このセーターもそれが気に入って買ったんだ。着心地が一番大事だ。
着心地なら一緒に来い?とりあえずお前が着てみて大丈夫だったらそれでいいよ。

「ならよ、いいのなかったら古着探しにダウンタウン行こうぜ。」

いい感じにこなれて着やすくなっとるってのもあっからな。
お前の言う、その運命的なシャツってのがしっくりくるまで探したらいい。


 じゃ、


「オレぁちょいと散髪行ってくらぁ。

ムディールじゃ酷い目にあったぜ。散髪しようと思ったら道端でやるってんだよ。
船乗りとか貧乏旅行者相手の床屋で、安いから別にいいっちゃいいんだけどな・・・

お顔も剃るかっつうから、おうよ頼むわ、って出てきた剃刀がどうもこうもアレよ。
とてもじゃないがまともに研いでんだかどうだかわかんねえようなボロ刃でよ、
オレの玉のような肌にそんなもん当てられたんじゃかなわんからよ・・・」

うんぬんかんぬんとヒゲ面のくだりを話しているうちに、


「じゃそこ行ってくるわ。それでそこで待っとる。」


馴染みのジージーがやっとるバーバーに着く。

────────────────────────────────────────
PL:

コーディネイトしてくれよ!

パリッと散髪してくる。


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