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タイトルまるで漂う船のように(8/27 オラン市内)
記事No12095
投稿日: 2018/08/27(Mon) 23:45:48
投稿者ゾエ・プロトプサルテ
参照先http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=575
「たまには、こう、街中をぶらつくなどと…」

もともと最近の街の空気が全くわかりませんので、肌で感じてみようかと思いまして…
独りのんびりと、オランの街中を目的なく歩く。
ほら、私ってば結構なものぐさですから、きちんとした目的がないとあまり外に出ないのですよね…
だからこそ目的なく歩くことが、それによる新しい発見が、楽しくて。

馬車やら荷車やらがひっきりなしに通る賑やかな目抜通り、活気のある魚河岸、市民の台所たる市場、便利な道具街に…
と歩みを進めていれば。

あらやだ、私ってばいつのまに。
車夫宿、私娼、日済の高利貸、乱雑な居酒屋、修繕もままならない住宅などと…いつのまにか、穏やかならぬ貧民街へ。
(ま、あたしは心配なんかしていないんだけど)

「本来、私たちはここにいるはずだったのですからねぇ…」

思わず、本音が口に出てしまう。
ここは社会からはみ出た人達や、行政や法に守られなかった人達の集まり、かもしれない。当然ながら、穏やかではない。
(っても、ギルドの目だってあるわけじゃない?これくらいで動揺なんかする必要ないじゃない)
まあ、そうですね。とはいえ、法衣では少し浮きますかしら…?

無い胸を精一杯張りながら、堂々と貧民街を練り歩く。
そう、みんなが覆い隠したくなる不都合な世界も、ここに確かにあるから。
避けて通るような真似はしない。
(私ちゃんの胸元にも覆い隠したくなる何かが…おっと、口が滑ったかしら)
う、うるさいっ。

「それにしても…もっと陰鬱なものかと思いましたけど、地域には地域の生活がきちんとあるものですね」

思っていたよりは活況を呈しており、豊かではないにしろ…きちんと人々の生活があることを実感する。
(ま、その日暮らしの連続が健全とは思わないけどね)
なるべくしてなったのか、やむを得ずなったのか…こればかりは首を突っ込むものではありませんね。

「まあ、そのうちまた来ることもあるでしょう、目を逸らさずに、しっかり焼き付けておきましょうか」

私とあたしの、居場所探しはまだまだ続く。
私は何をしたいのか、何を為すべきなのか。
そもそも、私とあたしは何者なのか…?

思案しながら、またあてもなく街中を歩き続ける。
まるで漂う船のように。しかし、船は私とあたしを乗せて。

−−−

オラン市内をぶらぶらしていますので、どのタイミングで声をかけていただいてもーです。
帰還1発目がいきなり難解な内容で申し訳な…orz