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タイトルBush Tucker(9/1 オラン北郊外)
記事No11940
投稿日: 2017/08/31(Thu) 21:38:46
投稿者サル
「やっぱりあった!
 これだけ水量の豊富な川なら、上流は森林になってると思ったんだ。」

依頼も受けていないのに、ずっと宿に泊まっていてはお金がもたない。
せめて食料だけでも自給しようと街から出てみたが、狙いは正解だった。



狩猟採集なら、故郷の島でもやっていたが、それは集団でのこと。
自分一人でどこまでやれるか不安はあるけれど、
街から近いこの森なら、怪物や危険な捕食者に出くわす機会は少ないだろう。


「投げ槍がないから、狩りは弓を使うしかないか。
 持ってきておいて良かった。」

ノラ族の狩りでは、投け槍を使う場面が多い。
もし外しても仲間の槍がフォローしてくれるし、確立された方法だと思う。

しかし、冒険者の戦闘ではそうもいかないだろうと、武器は斧にしていた。
悲しいかな、逃げる野生動物を狙うには不向きな武器だ。

「斧は対捕食者用と、薪を作る時用だな。」




「だけど、がんばって食料を自給しても、
 その度に城門で通行料を取られてたら節約にならないな…。」

城塞都市というのはこういう時、勝手が悪い。

数日帰らなくてもいいように、どこか寝床になりそうな場所はないかと
辺りを探してみると、河岸段丘の上段に雨除けになりそうな岩屋を見つけた。

「ここなら、川が増水しても大丈夫そうだ。
 ここを拠点にして、数日おきにミノタウロス亭に顔を出すようにするか。」




「久しぶりだなー、ワクワクしてきた!」

カモフラージュになるように、川辺の泥を掬って身体中に塗りつける。
最後に両手の指で頬に虎縞の線を入れて出来上がり!

森の中で、糞や足跡をチラホラ見かけたので、
運がよければ、水を飲みにやってくる動物に遭遇できるかもしれない。

川漁もできるし、この時期なら木の実や果実、昆虫だって獲れる。
自分一人が飢えないくらいなら、どうとでもなるだろう。

「街中だと人目があるけど、ここなら昆虫も食べられるな。」


街道から離れているので、人はあまり来ないはず。
コッヘルもあるけど、今日はノラ流で蒸し焼きにしてみよう!


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冒険に出ないまま、お金が続くのは不自然なので、
ブッシュタッカーでしのぐことにします!

猿コンビで冒険に出られるまで、森でノンビリ待機!^^

タイトル冒険者
記事No11963
投稿日: 2017/10/15(Sun) 08:21:04
投稿者サル
ひと月の間に季節はすすみ、秋は急速に深まってきた。
一部の常緑樹をのぞけば森の中は色づき、落葉している木々もある。

少し物悲しいけど、その分、見通しはよくなり、
日差しも届いて森の中は明るい。

「ふぅ、もう朝晩は冷えるなぁ。」



「あ、また馬の蹄鉄の跡だ…。」

狩猟シーズンなのか、この頃、よく見かけるようになってきた。
オランの貴族の間では、娯楽として狩猟を楽しむ習慣があるらしい。

「ここで狩りをしてたら邪魔になっちゃうかな?」



「海は海で、きっと漁業の職能組合なんかがあるんだろうし、
 街の暮らしで食料を自給するのは、なにかと制約があるものなんだな…。」

都会の生活に慣れるためにも、
お金を稼いで食料を買う習慣を身につけたほうがよさそうだ。

「よし、街へ戻ろう!
 俺はもう冒険者なんだから。」


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冒険に出られたので撤収ー、という自己完結日記!