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タイトルロングスピアー(12/24朝 森)
記事No11814
投稿日: 2016/12/24(Sat) 03:21:39
投稿者クロムウェル
参照先http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=588
暮れも近い冬だが、王都に雪の舞う日はほとんど無い。

故郷ミードでは南と東から吹く風が山脈と衝突してしばしば雪となり、
大いに不便をもたらしたものだったが…
雪の無ければ無いで、なんだか物足りぬ冬であった。

だがおかげで足場が濡れず、鍛錬の場所に事欠かぬのはありがたい。

今日私は、以前二人の剣士と出会った森に来ていた。
秋のころから使いはじめた、槍の稽古のためだ

「97、98、99、100………ふう」

雪は降らずとも冬の森の空気は冷たく、吐く息も白い。
体を温めるための素振りを終えた私は、
体から湯気をあげつつ木刀を収め、持ってきた槍の封を解く。

(ううむ、長い)

身の丈を大きく超える槍を構える…長い、長すぎる。
本当は槍ではなく剣が欲しかったのだが、予算の都合でこうなった。
いずれ冒険者として研鑽を積み、もっと収入が増えればそのときは剣を…
この槍はそんな望みを託してのいわば『繋ぎ』だ。
だが繋ぎといえども命を預けることに変わりはない。
使いこなさねば。

(ランスならまだ解るのだが)

兵たちが使うような長柄の槍は、これまでの私には縁遠い武器だった。
もちろん騎士として一通りの扱いは知っているつもりだが…
ブンと振ってみると、槍に振られて体が崩れてしまった。
思った以上に間合いは遠くバランスも難しい。
これではゴブリン一匹を仕留めるのにも苦労するだろう。

「覚え直しだな」

簡素な木柄の素槍だが、その扱いは奥深い物があるようだ。
初心に戻り、まずはまっすぐ突くことから始める。

「1、2、3…」

素振りを再開。
ふたたび汗が吹き、白い息と湯気が上がり始めた。


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-PLスキュラ-
キリー服飾店で一回も槍を使わなかったので日常で。

タイトル槍騎士
記事No11815
投稿日: 2016/12/26(Mon) 13:26:55
投稿者シオン
フラウの気配が増してきているが、オランに雪はあまり降る事は無い。
それでも何度かは大雪が積もり、王都を白く染め上げる。

「ふぅ・・・」

日夜の稽古で海竜の魔剣も随分と手に馴染んで来た。
あの船での戦いから、俺はどれだけ成長しているのか・・・

あの魔神の姿は、未だに脳裏に焼き付いていた



 ・・・ヴッ  


風を切る音が、森の中へと響き渡る。

音の方へと何気なく近づいていくと、いつか会った元騎士、クロムウェルが、槍の修練をしているところに出くわした。

槍か・・・俺も依然使っていたが、中々に扱い辛い代物だったな


手元を見るに、まだまだ身体に馴染んでいないようだった


「久しいな、クロムウェル。
 槍に宗旨替えか?

 ・・・余計なお世話かもしれんが、もっと腰を落として、身体全体で槍を扱うといい。」

- - - - -
PL
もうすぐ闘族LV5予定の男が通りすがってみました

タイトル蒼い剣の男
記事No11816
投稿日: 2016/12/26(Mon) 22:20:04
投稿者クロムウェル
参照先http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=588
>「久しいな、クロムウェル。
> 槍に宗旨替えか?

「む」

この声は、いつかの…構えた槍をそのまま、声のした方を見る。

>・・・余計なお世話かもしれんが、もっと腰を落として、身体全体で槍を扱うといい。」

そこに居たのはあの影のような男、シオンだった。
稽古にふけっていたとはいえ、こんな近くにくるまで気づかなかったとは。

「腰を落として、体全体で…」

そういえば昔、まだ子供だった私が槍を振るうのを見て
師でもあった祖父が同じようなことを言っていたのを思い出す。
そうだ、そうだったな。
忘れていた槍の扱いを徐々に取り戻していく。

「はっ」

ずん、と重い手応え。
体重を乗せた我が槍は枯れ木の樹皮を貫き、朽ちた内部にまで至った。
実戦なら鎧抜きに敵の腹を突くことが出来たかもしれない。
突き立った穂先を抜き、一呼吸し、残心。
幻の敵が倒れるを見届けた後、ゆっくりと構えを解く。

「ありがとうございます、シオンさん。
 安価な武器を求めたところ槍を勧められ、こうして鍛えなおしていました」

彼も稽古の途中だったのだろうか、携えた剣に目がいった。
それは美しい剣だった。
私が持つには軽すぎるだろうが、こんな剣が欲しいと率直に惹かれるものがあった。

「剣士デュドネの剣もそうでしたが、
 貴方の剣も相当な業物とお見受けします。
 うらやましい」

いい歳をした男がさもしい事をと余人は思うだろうが、
優れた武具を得たいというのは、すべての戦士に共通する願いだろうとも私は思う。
いつか私もあんな剣が欲しい。そしてその剣で…

(その剣で我が仇ともう一度、今度こそ)

…知らず、槍を持つ手に力が入る。
だが余計な力みは穂先を滑らせる。
もう一度息をつき、自然体をとる。

「もしお時間がありましたら、少し手合わせを願えませんか」

これから事を成すには、彼の纏う氷のような気配・冷静さも必要になるだろう。
彼の技とともに、その精神も盗みたい…そう思った私は、槍を低く構えた。


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-PLスキュラ-
いいですね、闘族。
私は相も変わらず迷走しています。
そして格上の盗賊に盗みを働こうとしてみたり。

タイトル乱取り
記事No11817
投稿日: 2016/12/27(Tue) 17:50:54
投稿者シオン
> 「はっ」

体重の乗った見事な一撃が、枯れ木をやすやすと貫いた。
あれだけの重い突きが放てるのなら、すぐに槍にもなれるだろう。


> 「ありがとうございます、シオンさん。
>  安価な武器を求めたところ槍を勧められ、こうして鍛えなおしていました」

「さすがだな、騎士殿
 
 その分ならすぐに使えるようになるさ」


クロムウェルの視線が、魔剣へと注がれているのに気づく。
その気持ちは、戦いに身を投じる者としてよくわかる。

・・・事実、俺も前の持ち主が振るうこの剣に目が奪われたのだから。


> 「剣士デュドネの剣もそうでしたが、
>  貴方の剣も相当な業物とお見受けします。
>  うらやましい」

「この魔剣は・・・俺の戒めでもあるのだがな。」

苦笑を浮かべながら、騎士に答える。
前の持ち主には、俺はまだ遠く及ばない。
そして、あの魔神にも・・・

クロムウェルの表情が一瞬陰り、槍の柄を握る手に力が篭る。
それも一瞬、彼は息を吐いた。

> 「もしお時間がありましたら、少し手合わせを願えませんか」

「いいだろう
 槍術の相手はなかなか出来ないしな。」

魔剣を鞘から抜き、だらんと無造作に下に下げる。

騎士の心の奥に、どんな思いがあるのかは知らないが・・・
これが何かの力になれば、それでいいさ。

- - - - -
PL
受けてたちましょうー

ダイス有でも無でもご自由にー

タイトル手を伸ばす
記事No11818
投稿日: 2016/12/28(Wed) 00:46:08
投稿者クロムウェル
参照先http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=588
>「この魔剣は・・・俺の戒めでもあるのだがな。」

「戒め…?」

目を細め、微かに口元を歪ませるシオン。
その視線はどこか遠くを見ているようだった。

私より軽く十は若いだろう彼の顔に皺…
幾重にも重なった生と死の陰影を見るのは私だけだろうか。

得物を携え向き合うこの森で、
私の目は木漏れ日に眩惑されていたのかもしれない。


..
...
....


>「いいだろう
> 槍術の相手はなかなか出来ないしな。」

「ありがとうございます」

手合わせの願いは叶った。

>魔剣を鞘から抜き、だらんと無造作に下に下げる。

硬い護りで押す、騎士の構えとは
まるで異質な無造作、無拍子の剣を私は確と見る。

そしてその構えが、我が仇のそれと似ていることにも気づく。

だが、私はあえてその記憶を呼び起こさなかった。
それは邪念である故に。

戦うのは過去の私ではない。
戦いは今、この時が全て。
精神を研ぎ澄ます。

「参ります」

両手に槍を構え、ジリジリと間合いを詰める。
いかに魔剣とはいえ、剣と槍の間合いの違いは如何ともしがたいはず。
飛び込んでくるか、左右に迂回するか…その先を討つ。

(貴方を戒める物、見せていただく)

にわかに空が曇る。
雪の一粒が落ち、その向こうの剣士の姿が刹那、揺らめいた。
ここだ。

「いやあ!」

雪の欠片も穿てよと、低く、重く、槍を撃つ。

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-PLスキュラ-
お相手くださり感謝感謝。
ダイスの出目がいいのも楽しいけど、
文章書いてるときのほうがもっと楽しいスキュラでした。

* スキュラ@クロムウェルさんが入室しました。
00:24:46 スキュラ@クロムウェル 攻撃 2d6+5 Dice:2D6[6,6]+5=17
00:24:52 スキュラ@クロムウェル うわー
00:25:21 スキュラ@クロムウェル 打撃 R24@10+6 Dice:R24@10[6,5:9][3,2:4]+6=19
00:25:25 スキュラ@クロムウェル うわー
00:25:47 スキュラ@クロムウェル 回避 2d6+3 Dice:2D6[1,5]+3=9
00:26:04 スキュラ@クロムウェル 防御 R22+3 Dice:R22[4,3:6]+3=9
* スキュラ@クロムウェルさんが退出しました。

タイトル騎士の一撃
記事No11819
投稿日: 2016/12/29(Thu) 11:29:54
投稿者シオン

> 「戒め…?」

「そう、無力な自分に対する・・・な」

少し喋りが過ぎたようだな―――
オランに来た頃の自分を思わせるこの騎士には、つい妙な感傷を抱くらしい。


木漏れ日の下で、得物を構える騎士クロムウェル

憎悪の光が一瞬だけ目に宿り、全身に力みが生じるが、それもまた消える。


> 「参ります」


間合いは槍の方が遥に有利。
懐に入らなければ、剣は当然届かない―――

間合いの利を制したクロムウェルが、間合いを詰めてくる。

あと一歩踏み込めば、穂先が届く距離になった瞬間に、俺はあえて一歩踏み込んだ。


> 「いやあ!」

勝機ととったか、誘いに乗ったクロムウェルの鋭い一撃が放たれる。


膂力はクロムウェルの方がはるかに上。
更に体重の乗った一撃を往なせるか否か。


突きに合わせて魔剣の腹で、軌道を逸らす。
しかし、クロムウェルの突きは、先程見たものより遥かに重い一撃だった。

 ・・・ちっ

衝撃を流し切れず、右腕が痺れ柄から離れる。

ぎりぎりで受け流した力の勢いを受け、そのまま一回転し、左手一本で持った魔剣の腹で、槍を持つクロムウェルの小手を撃ち付ける。


まだ右腕の痺れは残っている。
まともに今の突きを受ければ、下手をすれば命がない。


「以前より腕を上げたな

 いい一撃だった」

一度青眼に構えた後に魔剣を鞘に納め、俺は一礼した

- - - - -
PL
まさかの6ゾロ+ダメージ一回転をどう処理しようかと悩みましたが、このような描写となりました。

一応LV4の意地という事で


23:52:27 しおん@日常 ≫ 打撃 r18@9+7 <Dice:R18@9[6,1:5]+7=12>
23:52:06 しおん@日常 ≫ 攻撃 2d6+8 <Dice:2D6[6,3]+8=17>
23:51:55 しおん@日常 ≫ 防御 r13+4 <Dice:R13[2,2:2]+4=6>
23:51:29 しおん@日常 ≫ 回避 2d6+7 <Dice:2D6[4,1]+7=12>

タイトル剣士の疾風
記事No11820
投稿日: 2016/12/31(Sat) 00:00:17
投稿者クロムウェル
参照先http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=588
剣の交わる音なら無数に聞いてきた。
だが。

>突きに合わせて魔剣の腹で、軌道を逸らす。

高く、細く、澄んだ音が、ごく短く響いた。
これが魔剣の声か。

対して我が素槍は悲鳴のごとき軋みをあげる。
長くは持たない、次が勝負だ。

>衝撃を流し切れず、右腕が痺れ柄から離れる。

(好機!)

シオンの構えが崩れるのにあわせ、一気に突進する!

…いや、突進したはずだった。

>ぎりぎりで受け流した力の勢いを受け、そのまま一回転し、
>左手一本で持った魔剣の腹で、槍を持つクロムウェルの小手を撃ち付ける。

「がぁっ!」

骨を打たれる鋭い痛みに、目の前に星が散り、狙いが狂う。
槍はシオンの背後の木の幹を打ち、柄がパキリと音を立てる。
裂けたか、折れたか…ここまでか。





>「以前より腕を上げたな
>
> いい一撃だった」

「いえ、まぐれです。
 ありがとうございました」

シオンの礼にあわせ、こちらも槍を下ろし礼を返す。
槍はと見れば、穂を止める口金が飛び、柄の中の茎が覗いていた。
もし我々が実戦を戦っていれば決着はどうなったか…折れた槍はそれを表しているように思えた。

「機会があれば、また是非」

生き延び、腕を上げ。
彼がそうしたように私が克己を果たしたとき。

「お手合わせを願います」

また会おうと言葉を交わしながら。
私は知らず、片頬に笑みを乗せていた。

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-PLスキュラ-
セッション中にいい一撃が出たらこの時のシオンを思い出し、
回転斬り的な必殺アァクションをしたいなと思いました。
かっこいいぜ。

ありがとうございました。