[リストへもどる]
一括表示
タイトル雨の時間(9/10 昼 雨 学院近くの喫茶店)
記事No11775
投稿日: 2016/09/10(Sat) 20:59:00
投稿者エーリアン
暑い夏が終わりを告げようとしている。
こうして居るうちにも秋がやってきて、そして冬が来て、春が来て、また夏がやって来るのだろう。

俺がオランにやってきて、そろそろ1年位か?
それとももうそれ以上に経ってるのか…毎日忙しいと時間の流れが微妙にわからなくなってくるな。

例の動物博覧会での事故の犠牲者の追悼に訪れた墓地を後にして帰宅する途中、小さな喫茶店を見つけた。
特に急ぐ用事でもないし、見上げれば厚い雲が空を覆っている、もしかしたら一雨降るかもしれない。
もし降らなかったとしても、この小綺麗な店に立ち入らないのは少々もったいない、そう考えた俺は入店を決意する。

カランカランというあの独特の入店ベルの音を聞きながら入った店内は、木目調の家具が美しく落ち着いた雰囲気を放っている。

「おっ、結構お洒落で落ち着いてていい雰囲気じゃねぇの。
 気に入ったぜ、席は…そこだな」

適当に見繕った席に座り、荷物を下ろす。
鞄の中に入っているのは大抵は本や衣服に少しのお金と飲水なんかだが、その中でも存在感を発するのはこの盾だ。
中心にエメラルドが取り付けられた美しい盾『勇気ある者の盾』なんというか最近はどこに行くにでも持ち歩いている。
愛着はもちろんあるし、何となく常にそばにおいておきたいという気持ちが大きいためだ。

しかしまぁ、金目のものだと思われてスられてもたまらない(こんな盾スレる奴は居ないだろうが)
ので、包帯などで宝石の部分を隠してから普段は持ち歩くようにしている。戦闘時にはもちろん邪魔だから外すが。

「勇気かぁ…、難しいもんだよな」

盾を見つめて、ポツリと呟く。
本を読んでも精神的なものというのはこれだと断定することが出来ない為難儀する。
それだから人の成長というものの深みが出るのだろうが…まぁ考える前に何か注文するか。

「あー、そうだな。温かい紅茶をくれないか?
 砂糖もつけてくれ、甘いのは好きなんだ」

ちょっと寡黙な雰囲気のマスターに注文をつけて、ひとまずのんびりと過ごすことにする。

ぐるりと店内を見渡すと、落ち着いた店に落ち着いた客、ということなのか比較的穏やかで知的な客が多いようだ。
まぁ、わざわざこういう隠れ家的なお見せに来るのだからそれなりにこだわりも強い人が多いのだろう、身に付ける衣服やアクセサリーもこだわりを感じさせるものだ。
大抵の人物は友人と会話しているが、一人で静かに本を読んでいる客も多い、この辺りは確か学院が近いからその学生だろうか?

何にせよ、観察するのが好きなクセというのは中々抜けそうにない。
自分も本でも読んで過ごそうか、それとも…そう考えていると外からパラパラという音が響きだした。

――雨が降り始めたらしい。
こんな日はどうしても昔のことを思い出してしまう。

目を閉じて、雨の音に耳を澄ませる。
たまにはこういう時間もいいものだ。

============================
PL・久々の日常ー
通りすがったおしゃれな喫茶店でのんびりとするのです。
(喫茶店あるよね…?)

格好は鎧姿ではなく普段着ですが、布が巻かれた盾っぽいものを持ってるからちょっと目立つかも。
のんびりしたい人はどうぞー

タイトル勇気とは
記事No11787
投稿日: 2016/09/13(Tue) 01:06:26
投稿者デュドネ
今にも降り出しそうな曇り空。
通りがかった店に、エーリアンの姿が見えた。
どうやら茶を飲ませる店のようだ。
小綺麗で雰囲気もいい。
誰かと待ち合わせだろうかとも思ったが、どうやら違うようだ。
盾を眺めながら呟いた言葉に興味を引かれて、私も店の扉を開けた。
乾いた金属の鐘が音を立てる。

「やぁ、エーリアン。
君ほど勇気という言葉の似合う男もそういないと思うが、一体どうした?
あぁ、マスター。
私にも紅茶をもらえるかな」

そう話しかけるのと時を同じくして、パラパラと大粒の雨が石畳に叩きつけられる音がした。

「間一髪だったな。
濡れ鼠になるところだよ。
君を見つけたのは幸運だったようだ。
相席してもいいかな?」

外を眺めて、首をかしげる。
エーリアンに視線を移し。

「それとも、考えごとの邪魔だったかな」

彼が目を瞑っていたことに気付いて、私は肩をすくめた。


-------------
-PL@たいまん
お邪魔シマース。
自慢してくれていいのよ。

タイトル迷いと躊躇い
記事No11789
投稿日: 2016/09/13(Tue) 21:32:40
投稿者エーリアン
テーブルへとやってきた香りの良い紅茶に思わず顔がほころぶ。
実は猫舌だから、少し冷ましてから飲もうと思っていた矢先、店に新たな客が訪れたようだ。

凛々しい顔立ちの若い男、デュドネだ。
向こうは俺に気がついていたようで、目が合った際に軽く左手を上げて挨拶する。

>「やぁ、エーリアン。
> 君ほど勇気という言葉の似合う男もそういないと思うが、一体どうした?
> あぁ、マスター。
> 私にも紅茶をもらえるかな」

「よぉ、デュドネ!
 にしても驚いたな、聞こえてたとは。
 エルフの耳は長いだけじゃあないらしい」

そんな軽口を叩いていると、相席してもよいかと尋ねられた。
テーブルは開いている、断る理由はなかった。

>「それとも、考えごとの邪魔だったかな」

「いや?考え事は一人でもいくらでもできるが
 会話ってのは人が居ないとできないからな、ほれどうぞ」

席を立ち椅子を引いて手招きする。
デュドネが席についたのを確認して、俺も席へと戻った。

「ああ、それでだな…勇気ってのは存外難しいもんだなと思ってよ。
 ガキの頃はビビらずに挑戦することが、勇気だと思ってたが
 この歳になって思うと、さてどうだろうなってなぁ」

苦笑いを浮かべながら、目線を包帯の巻かれた盾へとやる。

「勇気ある者の盾ってなシロモノらしい。
 前の仕事の報酬として受け取ったんだ、魔法の盾だぜ!
 実際、持って構えてみるとまるで違うんだ、自分の肉体みたいに自由自在なわけよ」

実際に構えてみせる、そのまま得意気に談笑をするがふとため息がこぼれた。

「…それで、ああなんて言うかな。まぁデュドネならいいか。
 この盾は、それだけじゃないんだ。今外すから待ってくれ…ほら」

包帯を外したその盾の中心には、美しく輝くエメラルドが嵌めこまれている。
その輝きはまるで見るものを惹きつけるかのようだ。

「どう思う?なんか目が離せなくなるような感覚に陥らないか?
 こう、不吉なものじゃないのは分かるんだ、それは確実だ。呪いとかじゃないと思う」

「でも、こいつは『勇気ある者の盾』この盾の宝石を見る度に自分が試されてるような気分になってな…
 俺が本当の持ち主としてふさわしいのかってな、この盾を見ると誇らしい気持ちにもなるが同時に不安にも思う」

盾を机の端に置き、そろそろ冷めたであろう紅茶を口につける。
まだ少し熱かったが、それでもとてもよい香りがした。

「強くはなって行ってる、そりゃ間違いないんだ。
 けど、俺はその強さを正しい方向に持って行けてるか…時々不安になる。
 もっと良いやり方があるんじゃないか、気が付かないだけで誰かを傷つけては居ないか。
 …ああ、なんか悪いなこんな話しちまって」

思わず暗い方向に話を持って行きそうになってしまった。
いかんいかん、デュドネだってこんな話聞きたかないだろう。

「俺さ、なんていうか時々考えすぎる癖があるんだよな。
 考えすぎて、色々なことにビビって…別に俺は勇敢なんかじゃないのさ。
 ホントは自分が勇敢な奴だと思われたいってだけの、小賢しい臆病者って所か…」

口を真一文字に閉じて、
物憂いげに雨が叩きつける外を眺める。

「あー…でもさ冒険者って若いやつ多いだろ?成人したてで冒険者とかすごいよな。
 俺はやっぱりちょっと年上になるわけだから、かっこいい所見せないと…って張り切っちまうのかも。
 だからこんな風に、迷ったり悩んだりするところってあんまり人には見せたくねぇんだ」

「まぁ、俺の悩みなんてきっと世の中じゃまだ軽い方さ。
 そうだと思っていてもまた悩んじまうのはもう人のサガだな。
 という訳でなんか妙な話して悪かった、軽食でも頼むか?おごるぜ」

ニッカリと笑うとぽんと腹を叩き、幾つかあるメニューを手渡す。

なぜデュドネにこんな話をしたかはまだわからないが
俺はどうやら、デュドネをそれなりに信頼できる対象だと見ているらしい。
そしてその見立てが正しいものであると俺は信じる。

=========================
PL・いらっしゃいませ!
自慢しようかと思ったら割りとうじうじ悩むエーリアンです!

昔、こう自分が調子に乗って冷静な判断ができなかったせいで大切なモノを失ったという過去があるため
結構慎重というか、繊細な部分では割りと気弱な男なのです。

このまま話を続けるも、別の話題にするもお任せします!
そして何かを頼んでも良いのです…(フレーバーで沢山お金が出たので食事代はある

タイトル勇者の話
記事No11791
投稿日: 2016/09/14(Wed) 13:58:49
投稿者デュドネ
>  エルフの耳は長いだけじゃあないらしい」

「長いから良く聞こえるのさ」

笑って、席に着く。
椅子を引かれたので遠慮なく甘えた。

「君は紳士だな。
 私相手に気遣いは無用だよ」

エーリアンが持っていたのは、魔法の盾らしい。
それも、特殊なものだという。
大盾だ、私には扱えないだろう。
布を外すと、そこには宝石が埋め込まれていた。
何やら吸い込まれるような魔力を感じる。
殺意を引き寄せる魔力を持っているのか。
エーリアンは迷いながら言葉を紡ぐ。

>  俺が本当の持ち主としてふさわしいのかってな、この盾を見ると誇らしい気持ちにもなるが同時に不安にも思う」
>  もっと良いやり方があるんじゃないか、気が付かないだけで誰かを傷つけては居ないか。
>  …ああ、なんか悪いなこんな話しちまって」

「自分が思う自分と他人が見る自分は違うものだよ、エーリアン」

笑みを浮かべて、目の前の勇者を見る。

「君がその葛藤を持ち続ける限り、君はその盾にふさわしい男だ。
 少なくともひとり、私はそう思っている。
 そして、そう思う者は少なくないと確信できるよ。
 君が勇気を持っているかどうかは問題じゃない。
 君が周りに勇気を与えているという事実が、重要だ。
 君が守れば、君の周りの人間が勇気を得る。
 実に素晴らしい」

別に世辞ではない。

>  俺はやっぱりちょっと年上になるわけだから、かっこいい所見せないと…って張り切っちまうのかも。


「私は君の5倍以上は長く生きているよ。
 すると私は君に相当いい恰好をしてやらないといけないわけだな、フフフ」

紅茶のカップを揺らし、香りを楽しみ、唇を湿らせる。

「おおいに悩めばいい。
 そうして足踏みをしても、悩んで考えたことはあとで必ず君の糧になる」

くいっとカップを傾け、残りを喉に流し込んだ。

「そうやって足踏みをしてもらっている間に、私は追いつくとしよう」

いたずらっぽく笑い、片目をつむって見せる。
エーリアンと私では素質が違う。
私が技術的にふたつほど上を行って、初めて戦士として互角になれるだろうか。

>  という訳でなんか妙な話して悪かった、軽食でも頼むか?おごるぜ」


「それはありがたいな。
 遠慮なくいただこう。
 マスター、紅茶の替えをもらえるか。
 それと、紅茶に合う菓子を」


-----------------
PLより:
紅茶はおいしい。(リアルでも飲みつつ

憧れの勇気ある者の盾!性能の割に安いんですよねー。
うらやましいー!

タイトル尊敬
記事No11794
投稿日: 2016/09/20(Tue) 18:59:48
投稿者エーリアン
>「君がその葛藤を持ち続ける限り、君はその盾にふさわしい男だ。
> 少なくともひとり、私はそう思っている。
> そして、そう思う者は少なくないと確信できるよ。
> 君が勇気を持っているかどうかは問題じゃない。
> 君が周りに勇気を与えているという事実が、重要だ。
> 君が守れば、君の周りの人間が勇気を得る。
> 実に素晴らしい」

「デュドネ…」

その言葉はまるで心に染み込むような感覚とともに、気高い意志と決意を呼び覚ます。

「俺が女子ならいまのでノックアウトだったかもな!
 へへっ、まぁ冗談はさておき…アンタみたいなやつと会えて良かったよ」
 
どこか照れくさいような気持ちになりながらも、
ここまで人のことを真正面から淀みなく評価できる存在というのは貴重だ。
そしてそういう存在生えてして人生の指標になる、尊敬すべき対象ということだ。

>「私は君の5倍以上は長く生きているよ。
> すると私は君に相当いい恰好をしてやらないといけないわけだな、フフフ」 

「アンタはもう十分かっこいいぜ。
 しばらく足踏みしてもらわねぇと、追いつけそうにない、ヘヘ」

お互いに嘘のない言葉を交わす。
紅茶を口に含んで、飲み干してまた話す。
そんな繰り返しが驚くほど心地よい時間となっている。

>「おおいに悩めばいい。
> そうして足踏みをしても、悩んで考えたことはあとで必ず君の糧になる」

>「そうやって足踏みをしてもらっている間に、私は追いつくとしよう」

いたずらっぽく笑うデュドネに、俺もこれまた笑みで返す。

「おいおい!アンタが俺が足踏みしてるときに進んじまったら、俺はアンタの2倍のスピードで進むしかないじゃないか。
 尤も、それが望みってなら俺は5倍ぐらいは頑張るつもりではあるがね。こればかりは人間の専売特許だぜ?」

目の前の男は、真正面からの戦いであれば俺のほうが上だ。
しかし、それ以外の大局的な出来事への対処であれば彼のほうが上を行くであろうことは予想に難しくない。

おごりを提案すると、特に遠慮する風でもなくデュドネは紅茶のおかわりと菓子を注文した。
俺としては妙な遠慮をされても困るので、そのまま自分の紅茶もおかわりをまとめて注文する。

そうしてテーブルへとやってきた菓子と紅茶を楽しんでいると、いつの間にやら外の雨が上がっていた。
今なら外へ出ても雨に降られることはないだろうか?…ああ、いやまだだな。

「雨が上がったな、アンタはもう行くのか?
 まぁ、どっちにしろもう少し待ったほうが良いと思うぜ」

軽く外の様子を見るよう促し、そうしたにも関わらず外に出ることを止める。
菓子を口に含み、それが喉を通る頃には再び雨が振り始める。

「ああ、やっぱりな。
 神様が教えてくれるのさ、なんだか俺は最近ツイテルらしい」

冗談めかした言い方をするが、半分は嘘だ。
一つは最初に空を見上げたときに予想した天候から、もう半分は直感的な判断。
だが、この直感的な判断が神によって導かれたものでないと証明することは出来ない。
そういう意味では、全てが嘘であるとも言えないわけだ。

「だが、雨だってそんな一生降り続けはしない。
 長い雨の後には眩しい虹がつきものってね。
 …良いのが見れると思うぜ」

その予想が当たっていればいいなと祈りながら
俺は今日何度目かになる紅茶が喉を通る感覚に浸っていた。

======================
PL・ちょっと返事が遅れました!
盾良いでしょうー(*‘ω‘ *)これでバリバリ頑張っていく所存です。
しかしデュドネかっこいい!さすがイケメン。

ふふふ…うっかりツリー間違えたのは内緒なのです