投稿者: ハク
http://bbs.swordworldweb.net/bbs2.5/pc-list2.5/patio.cgi?read=34amp;ukey=1
>「返事はもう決まってます。私、ラティーナ・ルベライトはその日が来るまで待ってます。」
小さくはにかむようにしてラティが告げる。
その答えは、自惚れでないのならば、承諾と同義だろうと思われた。
胸の裡が熱くなるのを感じる。
そのまま、確固とした関係性を約束したい想いに駆られるが、――――今は、まだ駄目だ。
“剥奪の紋”がいつ、どう作用を及ぼしてしまうかわからない今は、まだ約束はできない。
思いとどまることにここまで精神力を使うのかと、思わず自身に少し呆れながら口を開いた。
「ありがとう。ラティ」
囁く言葉に彼女の頬が赤くなる。
暫くそのまま腕の内の温もりを楽しんでいると、ラティが身じろぎをはじめ、恥ずかし気に言ってきた。
>「ハクさん…そのそろそろお店の方に行きましょう?えっと…人目が少し気になってきました…」
……人目?
見やれば、確かにちらほらと目線が投げられている。
寒い時期で人通りは少なめとはいえ、ここは大通りの一つ。長く立ち止まっていればまぁ、さもありなんという所だろう。
――――別に、俺は気にはならないが。
別段、悪いことをしてるわけではないし、通行の邪魔というほどでもない。
もう少し恥ずかしがるラティを堪能したいという悪戯心も沸いては来るが。あまりやり過ぎれば、流石に怒られてしまうだろうか。
何事もほどほどは肝要である。
「そうだな」
よそ見したままの隙だらけの額に一度、軽く唇を落とす。
驚く彼女の顔が再び赤く染まるのを楽しみながら、腕を解いて先と同じように手を繋ぎなおした。
「では、向かおうか」
淡く笑みを浮かべながら、ゆっくりと手を引いて歩きだす。
案内のために小走りで前に位置を変えるラティを見やりながら、幸せだな、と思った。
――――この幸せな時間が。日々がずっと続いていくように。
俺は祈り。呪いを解く決意を新たにしたのだった。
*************
(PLより)
完!!
としてもいいような形で一応しめてみました^^
アンサーSSをいれて〆にして頂いてもいいですし、お買い物シーンの描写など、やりたいネタがある場合はまだ続けて頂いても全然大丈夫です!^^
ラティが可愛くて可愛くて堪らないPLとハクさんです(笑)
つい、揶揄いたくなってしまいますねー!w