投稿者: ラティーナ・ルベライト
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>「ラティ」
繋がれた手を引かれ、私は彼の胸の上に引き寄せられる。今までで一番ハクさんの顔が近い。
心臓が爆発しそうな位のこの気持ち…いや、これは本能に近い物なのかもしれない。私のこの気持ちは…
この状況でなければ自分の胸に手を置き、深呼吸して心を落ち着かせるところですが、それは叶わない。
>「俺達の部族では、本来の名は、つけた両親の他には兄弟姉妹にすら明かすことはない」
彼の手は私の腰に手を回し、抱き寄せてくる。そして耳元にいつもより声を落として、
>「名を告げることは、この心臓を捧げるという意味だ。生涯を共にすると定めた相手にだけ行う。つまり、未婚の男女の間に行われれば、それは求婚という意味合いになる。」
胸の高鳴りが加速する。彼からの【求婚】と言う言葉。それは私の心と思考を乱れさせる。
この気持ちこそが恋なのだとはっきりと自覚することになる。
>「――――さて、ラティーナ。時期尚早と思っていたのだが、俺の名を受け取って貰えるだろうか?」
彼の……ハクさんの本当の名前を受け取ると言う事は私と結婚すると言う事。つまり――――
――――ハクさんも私のことが好きだったんですね。
乱れた思考。そんな中でハクさんの言葉から私が導いた彼の気持ち。私はとても嬉しくなる。
彼の物になると言うのはおかしいけど、もしそうなったら嬉しすぎて死んでしまうかもしれない。
気持ちが落ち着いてきて、私は彼の顔を見つめる。彼の口角が少し上がっていたと思いきや、突然笑い出した。
>「……ッははは! すまない、先の『お返し返し』だ。今急く気はない」
「ハクさんの意地悪…」
顔を彼の胸にもたれ掛かり、聞こえるか聞こえないか分からない位の小さくで呟く。その顔は緩み切っていることはわからないと思う…わからないよね?それと私の尻尾、今揺れてないよね?
そんなことを考えているとハクさんは私の耳元に続けて
>「――――だが、いずれはと思っているのは本当だ。ラティも、そのつもりで返事は考えておいて欲しい」
そのつもりで返事を…ですか。
私はもたれ掛かっていた顔を上げて、照れ隠しをするように不自然な笑顔で答える。
「返事はもう決まってます。私、ラティーナ・ルベライトはその日が来るまで待ってます。」
今は保留にしておいておくのが一番の最適解だと私は考え、彼に返事をする。答えた後、いつまでもここにいてもしょうがないなと思い、お店のある方向へと顔を向けようとしましたが、同時に視線を感じ、辺りを見回す。
こちらに温かい目で見ている通りすがりの人がちらほらといることに気付き、途端に恥ずかしくなる。
私は腰に添えられた彼の腕を軽く握る。多分恥ずかしさで顔が赤くなっていると思うけど彼に告げる。
「ハクさん…そのそろそろお店の方に行きましょう?えっと…人目が少し気になってきました…」
******
(PLより)
遅筆失礼しますねぇ。
返しを考えるのに悩みに悩みましたw
答えは保留って感じにしたかったんですがこれ遠回しにOKしてるかも?
やはり、まだまだ拙い感じがぬぐえない…
このままだとずっと進まないような気がしたので少し促す感じにしましたw
こちらこそ今後もよろしくお願いします。