投稿者: ハク
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>「ハクさん、こんにちわ!お買い物ですか?」
店を出てすぐ、掛けられた良く知る声に足を止めた。
「ラティ」
駆け寄ってくる姿は、つい先ほどまで思い浮かべていた姿に相違なくて、何やら少々面はゆい心地にもなるが。
それを上回る喜ばしさも同時に込み上げ、自然と目元が緩むのが自分でも分かった。
見上げてくる彼女の息は少しはずんでいる。大分長く外にいたのか、鼻の頭も僅かに赤い。
微笑ましい。
そう思った時にはもう、小さく笑いが零れている。
「そんなに慌てなくとも、声をかけられれば逃げはしない」
つい、いつものように柔らかな髪を撫でながら言葉を返した。
無意識なのかどうか、心地よさげにごく僅かに目を細める様子に、温かいものが満ちていく。
ああ、だが。髪も随分冷えているな。
「散策中だ。買い物は、目に留まったので耐久力を上げられる品などを少しな。護り手が倒れれば戦線が崩れる」
続けて先の質問に答えつつ、荷から先程畳んだばかりの長布を取り出した。
彼女の首元に緩く巻きつけていく。
専用の防寒具には及ばなかろうが、布一枚あるか無いかだけでも違いはあるだろう。
「それと、最近は冷えるからな。外を歩く際には十分暖かくした方がいい」
その後少し、彼女があたふたとした様子であったように見えたのが、俺の自惚れでないならばいいのだが。
>「えっと…ハクさんが良ければでいいんですけど、ついていって……いいですか?」
そんな彼女の嬉しい申し出で、散策の続きは二人ですることになった。
無論、俺に否やがある訳がない。
明るい街並みの中を二人でゆっくりと歩いていく。
会話は多くはないが、穏やかな時間だ。
「とはいえ、別段目的があったわけではないからな。ラティの方は、どこか行きたいところはないのか?」
元々の目的などは? と、ふと水を向けてみた。
何かあるなら、ラティの用向きに付き合うのも悪くない。
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(PLより)
ご参加有難うございます^^
製・糖☆ わーい(笑)
「首に巻くもの」を贈るのは流石に現時点では重いけど、ただの布なのでセーフですね!!(ぇ