投稿者: フロワレア
10月を過ぎ11月ともなると風は青い色を深め群青の吐息で通りを歩く諸人の肌を刺す。
まだ、空から白い妖精たちが訪れて居ないというのに気の早い女王のため息に通りを歩く人たちはすっかり疲弊してる様に見えた。
夏に咲いて日差しに背伸びする私にもこの季節は辛く暗い気持ちが心をに影を落とす。
ああ、あと何回私は春を迎えられるのだろう。
白く染まり出すこの年末は私にとっては死への一里塚でもあるのだ。
「はぁー」
息を吐いて手を温める。手袋なんてしない。
だってそんなものしたら絵が描けないから、でもかじかんだ手でも筆は踊ってくれない。
街の喧騒は暮れる年月の悲しみを振り払うかのようににぎやかだ。
誰も彼もが冬にそっぽを向いたからこんなに女王は憂鬱気なんだろうか?
そんな彼女に貴女を見ている人もいると告げる様に私は人混みは離れ先へ先へと進んで行く。
決して離れすぎないように、彼女の少し後ろを歩いて。
気が付けば周りに色は無く薄れていく秋の七色が私を見送っていた。
>「うーん…何を編もうかな〜?手袋?いや、やっぱりマフラーかなぁ?」
>「さてと、どんなものができるかな?」
ふと、豊かな稲穂の色が冬に混じる。
ちょっとふんわりして、優しい音色。
おや、此れは。奇妙な偶然もあった物だと私はその狐さんに声をかけるのだ。
「ラティ、ちーすちすちす。
此処であったが世界終焉、縁の触れ合うも淵の内。
そんなところで何してるの?」
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PLめぐり
ダイナミック温度差アタック!を食らえ!