BBS/G6「六道・エントランス」終了
・PL:夜来鳥さん
・PC:ユウ
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・PL:甲子 幸さん
・PC:セーブル=タン=パーティ
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・PL:N2さん
・PC:レイ
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・PL:Zero
・PC:ジョン
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銀杏と往く迅速なる旅路
その宿がやってくるのを待っているわけなんだけど
‥‥何を言ってるか分からないって?まあ見ていれば分かるよ。
まあとにかく待っているわけなんだよ。さあ余計な事は考えないで感じてごらんよ。
で、暫く待っていると魔動エンジンが織りなす力強く豪快な爆音が辺りに轟いてきたよ
「お、来たみたいだね」
そしてその車体を横滑りさせ当然と言わんばかりに僕たちの前にへブレーキ音を立てて止まる
それにしてもあの巨躯で見事な止まりかたをするものだね
普段なら耳障りとも言えるブレーキ音もこの美しい車体が奏でていると思うと気品すら感じるよ
>「今日もこんっにっちは!はいはい!リカルダさんですよ」
>「初見さんは初めまして!顔見知りさんはお久しぶりです。
> 私がギルドマスターのリカルダなのですよ」
運転席から降りたレディはそう2回名乗った(なぜ2回も?)
「初めましてレディリカルダ
僕はセーブル。セーブル=タン=パーティだよ」
それにしても、回遊魚のような女性だ。いや見た目ではなくね。
常になにかしら動き回っている印象を受けるという意味さ。
元気一杯で明朗快活、こういうレディも魅力的だね。
>「其れでは乗って下さい!」
挨拶もそこそこに僕らはコンテナの中(内装はまさに冒険者の宿)へ案内されたよ
無粋極まりないけれど、この車両はいったいどれほどのお金をかけているのだろうね
>「ようこそ!走る銀杏亭に!
> では右手をご覧ください。其方の掲示板から依頼の受注をお願いします!」
言われた通りしばらく彼女の右手を見ていたけれど、仕方なく右手側を見る僕
僕が見た時には既に依頼内容が中空に表示されていたよ
>「依頼をお受けして下さるならYの方を押してください。
> 其れで依頼の受付が完了しますのでカウンターにどうぞ」
「まあその為に来たのだし断る理由はないね」とポチリとYを押す
>「はい!此れで大丈夫です。今回は皆さん4名でパーティーを申請しました。
> それでは目的地へと向かうので暫し着席して外の景色でも見ながらお寛ぎください!」
そう言うや否やテーブルとソファ、さらに飲み物やお菓子
それに外の景色まですべて自動で用意されたものだから驚きだね
>「それでは、ストレンジジャーニー号発進!行ける所まで行ってみましょう!」
さらに元気な女性の声もある。うん、至れり尽くせりとはこのことだね
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
>「PTになりますし、俺からは皆さん初見ですから、軽く自己紹介しておきますね」
寛ぐレイ嬢の姿とリカルダ嬢の声に癒されながらの道中のことだね
>「ユールイード=ルクシュと言います。長ければ、ユウと。操霊術と、今は縮小していますが、騎獣を数体使役します。今回の依頼、どうぞよろしくお願いしますね」
「ん、そうか。まだしっかりとした紹介はしてなかったかな?
僕は見ての通り吟遊詩人さ。こういった依頼では斥候もしたりするけどね。
好きな動物は犬、好きなものは女性の笑顔さ。こんな感じで良いかい?」
「あと呼び方はセーブルでいいよ。敬称は要らないからね」
とまあ今回のメンバーは、今しがた自己紹介していたエルフのユウ君とソファに突っ伏してる人間のジョンさん
そして、自ら輝いているのかと見紛うブロンドヘアと抜けるような青空の瞳が印象的なレイ嬢
最後に僕、セーブル=タン=パーティの4人でお送りする予定だよ
〜閑話休題というアレだね〜
今、ストレンジジャーニー号は山の中のトンネルを走行中だね
山肌に向かって加速した時はさすがの僕も少し驚いたよ(少しだけさ本当だよ?)
「ああ、さっきのはホログラムというヤツだね。僕も実物を見るのは初めてだよ」
遥か悠久の魔動機文明の遺産だろうか? いやはや凄いものだね
しばらくの後停車、乗った時と同じ様にコンテナ後部が開いたのでとりあえず降りてみる
《此方に見えますのが遺跡に沈む街名物「白壁の間」です》
《魔動機文明時代に作られた地下道がそのままの姿で残っています》
《此処から先は依頼人が案内を寄こす予定になっているのでその案内に従って下さい!》
「分かった了解だよリカルダ嬢」
聞こえるかは分からないが返事をしない理由が無いからね
『外部訪問者のスキャンを開始・・・走る銀杏亭より送信されたデータと照合・・・合致、ようこそ冒険者様』
「おおー‥‥これは凄いね!魔動機で個人を特定しているってことだろう?」
紳士然としていたいけどこれは、種族的な衝動が‥‥こう血が滾るというアレだね
『我ら「遺跡に沈む街」は貴方達を歓迎します』
「ハハハ、どうぞお手柔らかにだね!」
―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ――
PLより セーブルの女性への評価は常に加点式(減点?なにそれ?)
それでは皆様よろしくお願いします。
〇判定とか
22:36:45 甲子幸@セーブル 見識三回 目標値10、15、21
22:37:16 甲子幸@セーブル 2D6+10+1 Dice:2D6[1,3]+10+1=15
22:37:19 甲子幸@セーブル 2D6+10+1 Dice:2D6[4,1]+10+1=16
22:37:22 甲子幸@セーブル 2D6+10+1 Dice:2D6[3,1]+10+1=15
ストレンジジャーニー号とホログラムについては分かったらしい
遺跡に沈む街についてはアーカイブ以上のことは分からなさそう
変わった冒険者の店
これから冒険者の仕事に行くのかと思うだろうけど、その前段階。これから依頼を受けるところだ。
ならなぜ街の外にいるのかと言うと……ああ、来た来た。
エンジン音を響かせこちらに向かってくるのは、大きな魔動車。
そしてその魔動車こそが冒険者の宿『走る銀杏亭』である。
>「今日もこんっにっちは!はいはい!リカルダさんですよ」
そう言いながら魔動車から降りてきたのは一人のメリアの女性。
>「初見さんは初めまして!顔見知りさんはお久しぶりです。
>私がギルドマスターのリカルダなのですよ」
「はじめましてー、レイだよ。
それはそうと、ギルドマスターって?冒険者の宿の他になんらかの組合も経営してるの?」
挨拶ついでに気になったことを聞いてみる。
>「其れでは乗って下さい!」
挨拶が済んだら宿の中へと案内される。
ドナドナと宿に乗り込む一同。
自分も遅れずに乗り込む。
>「ようこそ!走る銀杏亭に!
>では右手をご覧ください。其方の掲示板から依頼の受注をお願いします!」
言われた通りに右手を見ると、何もなかったはずの空間に光の掲示板が浮かび上がる。
あらまあ、ハイテクなこと。
で、依頼内容は……特に問題なさそうだね。詳細は依頼人から聞けと。
>「依頼をお受けして下さるならYの方を押してください。
>其れで依頼の受付が完了しますのでカウンターにどうぞ」
「はいはーい、ポチッとな」
さっそくyesを押してカウンターへ。
>「はい!此れで大丈夫です。今回は皆さん4名でパーティーを申請しました。
>それでは目的地へと向かうので暫し着席して外の景色でも見ながらお寛ぎください!」
その言葉とともに出てきたのはテーブルにソファー、飲み物にお菓子まで。サービスが良いね。
>「それでは、ストレンジジャーニー号発進!行ける所まで行ってみましょう!」
「おー」
そんな言葉と共に魔動車は走り出した。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「いやー、冒険の道中をこんなにだらだら過ごせるとは」
ソファーに腰掛けてお菓子をつまみつつ飲み物でのどを潤す。
と、そんな風にのんびりしていると目的地にたどり着いたらしい。
>《此方に見えますのが遺跡に沈む街名物「白壁の間」です》
>《魔動機文明時代に作られた地下道がそのままの姿で残っています》
>《此処から先は依頼人が案内を寄こす予定になっているのでその案内に従って下さい!》
「はーい、了解」
と言って外に出ると、赤い光が一瞬で通り過ぎるように私たちを照らす。
>『外部訪問者のスキャンを開始・・・走る銀杏亭より送信されたデータと照合・・・合致、ようこそ冒険者様』
「あー、魔動機文明時代のなんらかか。この光で相手の識別ができるのかー」
>『我ら「遺跡に沈む街」は貴方達を歓迎します』
「はーい、歓迎されます」
―――――――――――――――――――――
PLより
これから二か月間よろしくお願いします。
20:58:41 N2@レイ 2d+6 マギテ知力 Dice:2D6[2,2]+6=10
おっさん、初めての依頼を受けるの巻
俺がここにいるのは、とある依頼を受ける為だった。
やがて目の前に銀色の車体をした巨大な車が、猛然とこちらに。
『キィキッキィィ』と言うブレーキの音が響き渡り、俺と他の冒険者のいる前で急停車する。
そして全力で砂埃が、俺だけに襲い掛かってきた。
どうやら立っていた場所が悪かった様だ。
> 「今日もこんっにっちは!はいはい!リカルダさんですよ」
この車、『走る銀杏亭』と呼ばれている魔動車なんだそうだ。
降りてきたのが、どうやら持ち主であるメリアらしい。
> 「初見さんは初めまして!顔見知りさんはお久しぶりです。
> 私がギルドマスターのリカルダなのですよ」
身体中すっかり砂塗れになり、口の中までじゃりじゃりしている。
「……ぶぇふっ!」
耐え切れずにくしゃみを一発。
仕方ないので水袋の水で口を濯ぎ、その場に吐き出す。
誘導されるままに中へ。
> 「ようこそ!走る銀杏亭に!
> では右手をご覧ください。其方の掲示板から依頼の受注をお願いします!」
魔動機文明の賜物だろう。何もない壁から、浮かび上がるホログラム。
そこに依頼内容が掲示されている。
依頼の報酬は3,000G。
ハーヴェスに来るまでの旅費や冒険に必要な装備を買い込み、すっかり金欠となった俺には嬉しい話だ。
内容は……未探索領域の探索、か。
詳しいことは……当人に聞けかよ。適当だな。
(……まぁ、何とかなるだろ)
と、一応Yesのボタンを押す。
俺以外にボタンを押したのが三人いた。
エルフに、グラスランナーに、レプラカーンか。
おーおー、どいつもこいつもピッチピチに若けぇ肌してる。
若さオーラ出まくりだな……。
「それでは、ストレンジジャーニー号発進!行ける所まで行ってみましょう!」
魔動車が急加速し、ぼけーっと若者を見ていた俺はGに耐え切れず座席へと薙ぎ倒された。
――――※――――
すんごいスピードで山肌をすり抜けて進む。
あっという間に、俺は気持ち悪くなる。
解放感に浮かれてしまい、昨夜酒場と娼館をハシゴしてどんちゃん騒ぎをしたのが不味かったのだろうか。
「ぅ……あかん、もうダメ。ぽ……」
トイレに駆け込んで胃の中の物としばらく格闘している間に、どうやら目的地に着いたようで。
何やらスピーカーでリカルダが何か言ってるが、もうそれどころではなく。
「はいはい、降ります降りますよっ……うぷっ」
気持ち悪さを抱えたお腹を抑え、車を降りるとそこは真っ白で継ぎ目のない壁。
一筋の赤い光が、一瞬で此方を通り過ぎていく。
> 『外部訪問者のスキャンを開始・・・走る銀杏亭より送信されたデータと照合・・・合致、ようこそ冒険者様』
> 『我ら「遺跡に沈む街」は貴方達を歓迎します』
「あー……すんません……できればおっさん、ちょっと横になりたい……」
********************
●PLより
よろしくお願いします。
大丈夫か、このおっさん……(笑)
今回特にダイスロールすることはありません。アルケミで常識的範囲は理解してるってことで―。
行動1:走る店との出会い
その日その場所にいったのは、一風変わった冒険者の店で、遺跡探査系の依頼を受けられる、と聞いたからだ。
何でも、近頃はじまった、移動式の冒険者の店であるとか。
やがて、大きな音と土煙を上げながらこちらへと向かってくる銀の巨躯が目に映る。
――――ああ。
こういう変わったものは、兄さんがいれば、目をキラキラさせて喜んだのだろうな、などとつい考えて、傍らにあるべき存在がいないことに、少し切なさを覚えてしまった。
ちょうどそんな折、
>>「……ぶぇふっ!」
傍らで聞こえた、盛大なくしゃみの声ひとつ。
きょとん、と目を瞬きつつそちらを見やれば、壮年の人間男性が砂まみれになっていた。
人間の年の取り方からすると、おそらくは、……30代後半から40過ぎぐらいだろうか?
多分、兄よりは年若いだろう。
しかし、運が悪いというか、要領でも悪いのか。
店は結構な速度だったから、飛びのくまでは無理だとしても、息ぐらいは止めておけばよかったものを。
…………何だか妙にデジャヴを感じる。
「ええと、大丈夫です?」
きっと、ぽかんと口を開けて眺めていたあげく、似たようなことになっていただろう兄の姿が重なって。
何となく放っても起きがたく、控えめに声をかけてみた。
男性は軽く手を振って返しながら、自分で口を漱いだりしている。どうやら問題はなさそうだ。
>>「初見さんは初めまして!顔見知りさんはお久しぶりです。私がギルドマスターのリカルダなのですよ」
>>「其れでは乗って下さい!」
男性に気を取られている内に、なにやら車体は変形を果たしていた。
なるほど。これは結構、凄い技術なんじゃないだろうか。
感心しつつ、店主であるらしいメリアの女性の指示に従い、順番に搭乗していく。
中も結構な圧巻だった。
再び、スイッチ一つで変動していく様々な機構。
訂正したい。これは、結構、どころではなく希少な遺産に分類される気がする。
若しくは現代魔動機技術の粋であるか。その分野には詳しくないからわからないが。
ともあれ、依頼を受けることとはその辺りは直接関係はない。
不思議な掲示板から依頼を受注し、晴れて搭乗した4名はPTとなったようだ。
ここでもう少し詳しいことを聞けなかったのは予定外ではあるが、さほどの問題ではないだろう。
遺跡探索の依頼である限り、余程のことでなければ、俺は断るつもりはないのだから。
手続きは恙なく完了し、車内の様相はさながらカフェか何かのような状態になっている。
テーブルに片手をつきつつ感心していると、ガタンと部屋が揺れ、車体が走り出した。
と、そこで、先程の壮年男性が勢いよくソファにダイブしていく。
「…………」
ダメだ、デジャヴしか感じない。
額を押さえつつ、手を貸そうか少し迷ったが、相手はPTになったばかりの初見。
あまり見られたくない姿であるかもしれないし、そっと目を反らし、気づかないふりをしておくことにした。
>>「いやー、冒険の道中をこんなにだらだら過ごせるとは」
傍らでは、レプラカーンの少女(女性かも知れない。この種族は俺からすると見分けがつきにくい)が、早速、別のソファで寛ぎだしている。
俺も適当な空き席に座り、レモネードを手に取った。
一口含み、喉を潤してから思い思いに座る他の3人に向き直る。
「PTになりますし、俺からは皆さん初見ですから、軽く自己紹介しておきますね」
視線が集まるのを感じつつ、ひとつにこりと微笑んで。
「ユールイード=ルクシュと言います。長ければ、ユウと。操霊術と、今は縮小していますが、騎獣を数体使役します。今回の依頼、どうぞよろしくお願いしますね」
***
やがて、用意されていた行先に関するアーガイブを読んだりしている内にも車は走り、トンネルの中へ。
山肌に突進した際には少しヒヤリとしたが、すり抜けたのを見た瞬間に幻影の類であろうとわかった。
かなりの規模で投影、そしてそれが維持されているところを見ると、魔動機術製のものなのかもしれない。
操霊魔法によるそれでは、かなり燃費が悪そうだ。
トンネルを抜けると、高く白い壁の前で車体は停止した。
店主によれば「白壁の間」というらしい。
降りるように促されたので、グラスを片付け降車する。
途中、トイレから帰ってこなくなっていた件の男性もなんとか合流した様子だ。
…………顔が青いままだが大丈夫だろうか。
気づかうのも一瞬、一条の光が、俺たちに向かって照射され、驚く。
>>『外部訪問者のスキャンを開始・・・走る銀杏亭より送信されたデータと照合・・・合致、ようこそ冒険者様』
>>『我ら「遺跡に沈む街」は貴方達を歓迎します』
>>「はーい、歓迎されます」
明るい少女の声が響く中、できれば、一言断ってからやって欲しかったと内心で呟く。
ともあれ、と街へ向かい足を踏み出そうとする俺たちだったが、それを呼び止めるように件の男性が弱弱しい声を発した。
>>「あー……すんません……できればおっさん、ちょっと横になりたい……」
…………まぁ、明らかに体調は悪そうだ。
このまま遺跡探査というのは、確かに得策ではないだろう。
遺跡に入る前には、俺もゴーレムを作成しておきたいし、無駄な時間にはならないはずだ。
「申し訳ありません。こういう事なので、詳しい話は休める場所で伺うことはできますか?」
***********************
●PL夜来鳥より
とりあえずロールのみUP。RPなどは追記でします。
◆ストレンジジャーニー号に見識判定
19:12:35 夜来鳥@ユウ 2d6+9 Dice:2D6[1,5]+9=15
成功
◆山肌に展開していたホログラムについて見識判定
19:13:14 夜来鳥@ユウ 2d6+9 Dice:2D6[4,4]+9=17
何とか成功
◆遺跡に沈む街への見識判定:目標21
19:18:43 夜来鳥@ユウ 2d6+9 Dice:2D6[3,3]+9=15
流石に失敗! アーガイブはちゃんと見ています。
(8/3追記)
RPを追記しました。
皆さん、どうぞよろしくお願いします。
遺跡へと向かう車
其れは最近活動している、ある冒険者の宿の依頼を受ける為だ。
何故町の中ではなくこの様な所に並んで立っているのかその理由は直ぐに訪れる。
エンジンの高らかなる爆音!前方から見える銀のボディー!そして・・・明らかに此方に向って直進してくる巨体!
其れは貴方達の10m程手前でドリフトして止まる。
キィキッキィィと言うブレーキの音が響き耳に残る。
何を隠そうかこれぞ冒険者の宿『走る銀杏亭』。
大型の10トントラック程の大きさなキャンピングカー式の魔動車。
運転席と助手席、そして後ろの冒険者の宿を兼任した車両を持つ。
外見は真っ赤な紅葉した銀杏が描かれた移動式拠点なのである。
「今日もこんっにっちは!はいはい!リカルダさんですよ」
そう言って止まった魔動車の運転席から降りて来るのは1人のメリア。
言動から察するに彼女がこの特殊な宿の亭主なのだろう。
「初見さんは初めまして!顔見知りさんはお久しぶりです。
私がギルドマスターのリカルダなのですよ」
彼女は君たちに動作も激しく元気いっぱいに挨拶すると、着ていたエプロンのポケットから一つのスイッチを取り出し其れを押した。
ガッシュ!
そんな音と共に車の後方、巨大なコンテナスペースの後ろが展開されていく。
上下に別れた鉄の扉が片方は地面に斜めでかかり足場の役割をする。
上に広がった扉は恐らく雨が降っているときに中へと水が入らない様にする為のものだろう。
中を覗いてみれば其処にはよく見る冒険者の宿の様な空間が広がっていた。
「其れでは乗って下さい!」
全員が乗り込むと、ゆっくりと開いていた扉とステップがもとに戻り完全な部屋その物となる。
そして暫くすると前方のカウンターその先にある扉からリカルダが入って来た。
「ようこそ!走る銀杏亭に!
では右手をご覧ください。其方の掲示板から依頼の受注をお願いします!」
歓迎の意を示した彼女が右手側の壁に手を向けて視線を誘導する。
すると今まで何も無かった空間に光とノイズが走り、空間に浮かぶ光の掲示板が展開された。
そして、その掲示板には依頼書のマークが一つ。
そのマークに触れると依頼書がほどけた様に広がり、依頼の内容を提示した。
「未探索領域の探索」
依頼主「遺跡に沈む街・遺跡管理局」
報酬:3000G 事前報酬:なし 追加報酬:調査領域1つ毎に500G
内容
「遺跡に沈む街」にある管理局からの探索依頼です。
街の周囲を囲む遺跡から未探索の地域が発見されました。
それを調査してください。
依頼の詳細については現地の依頼人本人から報告するとの事。
この依頼を受諾しますか?
【yes・no】 受諾者0名
依頼の内容を確認した君たちにリカルダが声をかける。
「依頼をお受けして下さるならYの方を押してください。
其れで依頼の受付が完了しますのでカウンターにどうぞ」
yesを押すごとに1・2という様に現在その依頼を受けている人の人数が増えていき、4名全員が押し終わった。
君たちが依頼を受けてカウンターに向かえばリカルダは目の間に流れる光の画面を見ながら手元の文字が書かれた板を何やら指で叩いている。
「はい!此れで大丈夫です。今回は皆さん4名でパーティーを申請しました。
それでは目的地へと向かうので暫し着席して外の景色でも見ながらお寛ぎください!」
リカルダはそう言うと出て来た扉の方へと戻って行く。
彼女が扉を潜ると同時に、今まで浮いていた掲示板は消え。
その代わりに部屋の真ん中にテーブルとその左右にソファーが出現する。
左右の壁には外を見る窓が展開され、更には飲み物や簡単なお菓子などが設置される。
「それでは、ストレンジジャーニー号発進!行ける所まで行ってみましょう!」
そんな声が部屋の上の方にあるスピーカーから流れ、エンジンがかかる独特の振動と音と共に魔動車が走り出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
走り出したストレンジジャーニー号は王国の北にあるディガッド山脈沿いを暫し進む。
徒歩や馬ではあり得ない速度で光景が過ぎ去って行き、10分ほど走ったところで車は山肌へとその車体を向ける。
一切減速される事のない車体があわや激突!
する事なく、山肌の岩をすり抜ける様に潜り抜ける。
セージとしての見識或いは、マギテックやアルケミストとして多少知識のある者ならば其れがホログラムと言う立体映像であると気が付けるだろう。
そうして山の中のトンネルを走る事暫し、君たちはその道の終点にたどり着く。
其処は真っ白な継ぎ目のない壁で蓋われており、静謐な雰囲気を感じられる。
そんな空間の一角にストレンジジャーニー号は停まり、乗り込んだ時と
同じように後部が展開され外に下車出来るようになった。
《此方に見えますのが遺跡に沈む街名物「白壁の間」です》
《魔動機文明時代に作られた地下道がそのままの姿で残っています》
《此処から先は依頼人が案内を寄こす予定になっているのでその案内に従って下さい!》
スピーカーが起動しリカルダの声がこの場所について説明する。
外に出ると一筋の赤い光が君たちを一瞬で通り過ぎる様に照らす。
『外部訪問者のスキャンを開始・・・走る銀杏亭より送信されたデータと照合・・・合致、ようこそ冒険者様』
光が何度か通り過ぎる様に君たちの体を通過した時その声は響いてきた。
『我ら「遺跡に沈む街」は貴方達を歓迎します』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
GMめぐり
今回は応募ありがとうございました。
此れから2か月の間宜しくお願い致します。
進行
次回の進行は5日の水曜日22時頃を予定しています。
判定
ストレンジジャーニー号に見識判定を行う事が出来ます。
目標値は10です。
山肌に展開していたホログラムについて見識判定かマギテック・アルケミスト技能レベル+知力Bで判定可能です。
目標値は15です。
他の判定についてもやりたい事があれば相談して下さい。